シャープが新製品発表会を開催し、夏スマホのフラグシップ機「AQUOS R」を発表した。
今回はあくまで端末を公開しただけで、どういう形で販売されるのかは未発表なのだが、おそらくは「AQUOS ZETA」「AQUOS SERIE」「AQUOS Xx」とキャリアごとに別々の製品を提供してきたのを統一し、1つの製品・ブランドで販売するのだと予想できる。ある意味、Xperia Xシリーズ、Galaxy Sシリーズと同じ土俵に立ったという言い方もできるだろう。
では、実際の端末はどうなのか、発表会会場での写真を中心にチェックしていこう。
WQHD解像度の5.3型IGZO液晶にSnapdragon 835
22.3メガカメラと性能は文句なし!
注目が集まるのはやはりスペックだろう。ディスプレーにはシャープ自慢のIGZO液晶を搭載。IGZO液晶は高解像度化が難しいとも言われていたが、本機に搭載されるのは5.3型でありながら、ついにWQHD解像度を実現している。120Hzの倍速表示で滑らかスクロールを売りにしており、会場でも60Hzとの違いをアピールしていた。
画面解像度が上がってもスムーズに動作するためには処理性能も必要ということで、CPUも今夏のスマホでは最速級となるSnapdragon 835を搭載。メモリーも4GBだ(ストレージは64GB)。ただ、最速CPUで、防水・防塵対応となると温度についても気になるが、その点でも高いパフォーマンスが維持できる、新たな温度管理システムを搭載しているとのこと。
ちなみに防水対応スマホと言っても、基本的には画面が濡れた状態では操作ができないのが当たり前だったが、AQUOS Rはある程度可能であるとしている。これはIGZO液晶の休止期間中の低ノイズ特性を活かしたものだという。
また、カメラも力が入れられた部分だ。リアカメラは2260万画素でレンズのF値は1.9mm。しかも22mm相当の広角である。インカメラも1630万画素で23mm相当。手ぶれ補正もリア/インともに搭載されている電子式に加え、リアには光学式機構を搭載。暗い場所でも、動きながらでも、しっかりと撮影できる。
もう1つ注目したいのがOSのアップデートで、発売後2年間のバージョンアップを予定している。ここにはY!mobile向けに提供しているAndroid One端末での経験もあるようで、UIも独自性の強いものではなくなっている。
若干気になったのはデザイン。前面の2.5D加工のガラスに、背面は見る角度によって反射が変わる光沢感があるパネル。側面は丸みを帯びたメタルフレームと美しいことは間違いないのだが、特筆すべきポイントがあまりないのも確かだ。
なにはともあれ、日本のユーザー向け機能も含めて、性能的には文句なしの1台なので、キャリアからの発表に期待したい。
シャープ「AQUOS R」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.3型IGZO液晶(HDR10対応) |
画面解像度 | 1440×2560ドット |
サイズ | 約74.8×153×8.7mm(目標値) |
CPU | Snapdragon 835 |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB(UFS対応) |
OS | Android 7.1 |
無線LAN | IEEE802.11ac対応 |
カメラ画素数 | リア:2260万画素(F値1.9、22mm相当) /イン:1630万画素(23mm相当) |
バッテリー容量 | 3160mAh |
フルセグ/ワンセグ | ○/○ |
FeliCa/NFC | ○/○ |
指紋認証 | ○ |
防水/防塵 | IP5,8/IP6X |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | Mercury Black、Zirconia White |
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