2017年初夏発売予定のASUSの「ZenFone AR」。エンジニアリングサンプルが編集部に到着したので、さっそく細部をチェックしてみました。グーグルが推進する空間認識技術「Tango」とVR技術「Daydream」、その両方に対応する初のスマホということでスマホ好きの注目を集めている1台です。
ちなみにTangoテクノロジーに対応するスマホとしては、レノボが2016年12月に「PHAB2 Pro(ファブツープロ)」を日本市場に投入しています。Daydreamは本来はグーグルのHMD「Daydream View」と組み合わせて利用しますが、国内では残念ながら未発売。
現時点ではTango&Daydream両対応というメリットを十分に生かせませんが、CPUはクアッドコアのSnapdragon 821、メモリー/ストレージは8GB/128GBと6GB/64GBの組み合わせを用意。さらにnanoSIM×2のDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)対応とハイエンド構成のため、処理性能を重視するユーザーにも魅力ある端末です。
今回チェックするZenFone ARはエンジニアリングサンプルということで、製品版と仕様が異なる可能性がありますが、さっそくチェックしていきましょう。
さて、お次はシステムやアプリを見ていきましょう。試作機ということでベンチは実行しませんでしたが、GeekBenchのデバイス情報を見ると8GBメモリーを搭載していることがわかります。もはやモバイルノートPCなみの容量です。
それではさっそくTangoテクノロジーを体験してみましょう。TangoアイコンをクリックするとおすすめのTangoアプリがリスト表示されるほか、体験モードも用意されています。試しにMeasure(メジャー)アプリをインストールしてみました。
アプリを起動するとメインカメラと深度カメラ、モーショントラッキングカメラが起動。画面に表示されている緑色のサークルを計測開始と終了位置でタップすると、その間の距離が表示されます。ARマーカーは一切不要、Tangoテクノロジーで高さや位置情報を自動認識していることがわかります。
続いてTangoのデモを試してみました。起動すると空間認識を開始し、高さや距離がドットで表示されます。そのまま少し待つと、一気にAR空間に切り替わります。これは楽しい! そして一定時間が経つとAR空間にゲート(?)が開き、実際に撮影している風景が表示されデモが終了。
ZenFone ARはハイエンドスマホとしてはもちろん、TangoのARとDaydreamのVR両対応というところが最大の魅力。価格は8GB/128GBの上位モデルが税抜9万9800円、6GB/64GBモデルが8万2800円とSIMフリースマホとしてはかなりお高めですが、最新テクノロジーに興味がある方ならマストバイかもしれません。
ZenFone AR ZS571KL-BK128S8 |
ZenFone AR ZS571KL-BK64S6 |
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メーカー | ASUS JAPAN | |
ディスプレー | 5.7型有機EL | |
画面解像度 | 1440×2560ドット | |
サイズ | 158.98×77.7×8.95mm | |
重量 | 約170g | |
CPU | Snapdragon 821(クアッドコア) | |
メモリー | 8GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC | |
対応ネットワーク | LTE:1/2/3/5/7/8/18/19/20 /26/28/38/40/41 W-CDMA:1/2/5/6/8 4バンドGSM |
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キャリアアグリゲーション | ○(2CA/3CA) | |
無線LAN | IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
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Bluetooth | 4.2 | |
OS | Android 7.0 | |
カメラ | リア:2300万画素/イン:800万画素 モーショントラッキングカメラ 深度カメラ |
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バッテリー容量 | 3300mAh | |
SIM形状 | nanoSIM×2(DSDS対応) | |
価格(税抜) | 9万9800円 | 8万2800円 |
発売日 | 2017年夏 |
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