カーペットや畳などに、飲み物をこぼしたことはありませんか。自分はあります。それどころか食べものさえこぼします。愚か者と言われればそのとおりですが、人間は失敗する生き物です。なのに、失敗を取り返すチャンスすら与えられないなんて、ちょっと耐えられません。もう少しうっかり者にやさしい世界であってほしい。
ですが、4月21日から状況が変わります。「水洗いクリーナーヘッド switle(スイトル)」(2万1384円)が発売されるからです。
スイトルとは何か。文字通り、汚れを吸い取るアイテムです。もう少しきちんと説明すると、キャニスター型掃除機に取りつける水洗いクリーナーヘッドです。水を噴射しながら汚れを吸い取り、カーペットなどについたコーヒー、ソース、しょう油、ジャム、ペットのおしっこなどをきれいにします。
そう、掃除機をオンにするだけで、水洗いが可能になるクリーナー。これでやさしい世界が訪れます。ASCII.jpや週刊アスキーで紹介されたデジタルガジェットも扱う、気になるあの製品が買えるアスキーストアでも予約を開始しており、いよいよ4月21日から発売です。
使用方法はスイトルの清水タンクに水を入れて、掃除機のホースの先に取り付けるだけ。本体に電源などはありません。キャニスター型掃除機の先に取りつけてスイッチを入れると、独自開発の「逆噴射ターボファンユニット」が掃除機本体の吸引力を利用して、水の「噴射」と汚れの「吸引」を同時に行ないます。
カーペットや畳、マットレスや洗濯ができない大物ファブリック製品の汚れ、シミを部分洗い。さらにそのまま吸い取れるわけですね。なお、水が逆流して掃除機が悲惨な目に遭うことを防ぐため、ホース部分には安全装置が施されています。
掃除機のスイッチをオフにしたら、ふたを開け、タンクから汚水と使わなかった清水を捨てればお掃除はおしまい。1回あたり500mlの水を使い、最長3分間の水洗いが可能。本体は使い終えたあと丸洗いして乾かせます。
水を噴射しながら吸い取れる構造は実に画期的。ノズル部分にある3つの穴と、タンク上部の同社の特許技術ノズルの2つの穴から水を噴出しながら、1つの穴から水を吸い取る。掃除機の吸引力を使ってファンを回転させ、汚水と空気を分離するのですね。
手がけたのは三洋電機のOB・OGが2008年に設立したベンチャー企業、シリウス。開発から製造まで完全な日本製というのも安心です。
サイズはおよそ幅148×奥行き506×高さ283mm、重量は1.6kg(ホース含む)。タンク容量は清水タンクが500ml、汚水タンクがFULLラインで600ml。適用掃除機は吸引仕事率170W以上の床移動型キャニスター掃除機で、27mm〜42mmの丸型菅に接続可能(スティック掃除機やハンディ掃除機などは使えません)。
掃除機で“水洗い”を可能にするという驚きのアイディア。ついに発売です。やさしい世界のために、ぜひチェックしてくださいね!
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