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開発期間10年、ゼンハイザーの音を体現するフラッグシップ

4月20日、空前絶後のヘッドフォン「HE 1」がついに発売

2017年04月17日 15時40分更新

 ゼンハイザージャパンは4月14日、静電駆動形ヘッドフォン「HE 1」を4月20日に発売すると発表した。価格は648万円で受注生産。

 1990年代に販売していた「Orpheus」の後継モデルとしてプロジェクトが開始、エキスパートチームが10年の開発期間を費やし、2015年にプロトタイプを発表した。

 ヘッドフォンケースを兼ねた専用の駆動アンプは、真空管とトランジスターアンプのハイブリッド式。電源を切った状態では真空管などのコンポーネントがすべてアンプのハウジングに収納されており、ボリュームノブを押し込んで電源投入すると、ブロック削り出しの真鍮パーツに保護された真空管がせり上がる。駆動準備が整うとガラスカバーが自動的に開き、本革イヤーカップ付きのヘッドフォンを取り出すという演出がなされている。

 金蒸着セラミック電極やプラチナ蒸着ダイヤフラムなど、パーツにはいずれも音響性能を優先した厳選素材を採用。アンプのハウジングに使われている大理石はイタリア・カッラーラ産で、ミケランジェロの彫刻と同種のものだという。HE 1のデザインについて、同社のグローバルデザインマネジメントヘッドを務めるオリヴァー・バーガーは「ヘッドフォンシステムにとって真に大切なものを再現する力、そこにこそHE 1の美は宿っているのです」と語っている。

 主な仕様は以下のとおり。

ヘッドフォン HE 1-HP
ドライブ方式(各チャンネル) 静電型、プッシュ・プル
側圧 4.3N±0.3N
周波数特性 8~80kHz(-3dB)、4~100kHz(-10dB)
最大音圧レベル 114dB SPL
全高調波歪率 0.01%(1kHz、100dB SPL)未満
接続ケーブル 銀メッキ、無酸素銅(OFC)ケーブル、3m
接続プラグ HVプラグ、9ピン
動作電圧 DC 780V
分極電圧 DC 650V
最大入力レベル 20dBV
重量 約550g
作動温度 10~40度
保管温度 -20~70度
動作湿度 20~85%
保管湿度 10~95%
ヘッドホンチューブアンプ HVE 1
最大出力レベル 20dBV
周波数特性 5~110kHz(-3dB)、3~180kHz(-10dB)
全高調波歪率 0.01%(1kHz、6dBV)
アナログ入力 バランスXLR、アンバランスRCA
デジタル入力 USBタイプB、オプティカル、同軸
アナログ出力 9ピンHV(HE 1-HP接続用)×2、バランスXLR、アンバランスRCA
重量 21kg
外形寸法 幅434×奥行き350×高さ160mm(ケースクローズ時)
作動温度 10~40度
保管温度 -20~70度
動作湿度 20~85%
保管湿度 10~95%
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