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PowerVR採用打ち切りの動きを生産元が発表

Apple、Axシリーズのグラフィックスを自社開発に切り替える動き

2017年04月13日 11時20分更新

 英国Imagination Technologies Groupは4月3日(現地時間)、最大の顧客であるアップルから、現行の契約に基づいたロイヤルティの支払を見送るという通告を受けたと発表した。Imaginationの技術は「PowerVR」としてアップルのSoC「Axシリーズ」に組み込まれており、第1世代「A4プロセッサー」以来一貫してこの技術を採用してきた。アップルは今後15カ月から2年までの新製品で、Imaginationの知的財産を使用することはないとしている。

 アップルは自社製品管理のために独立したグラフィックス設計に取り組んでおり、今後はImaginationへの依存を減らすと主張しているという。しかしImagination側は、自社技術なしに新アーキテクチャーを設計することは極めて困難と考えており、アップルの主張に懐疑的だ。

 アップルによる機密情報および知的財産権の不正使用に関して、現在Imaginationはすべての権利行使を留保している。今回の通告を受けてImaginationは、権利侵害のないGPU設計の根拠をアップルに要求しているが、アップル側はまだ説明に応じていない。

 現在の契約に代わる将来的な協定ついて、Imaginationはアップルと議論中としている。

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