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ビジネス向けの新ラインアップ

新開発スライド式静脈認証対応、富士通「ARROWS Tab Q」など新モデル

2017年04月17日 11時00分更新

 富士通と富士通クライアントコンピューティングは4月17日、法人向けパソコンおよびタブレットの新ラインアップを発表した。

ARROWS Tab Q507/P-SP

 スライド式の静脈センサーを内蔵した10.1型タブレット「ARROWS Tab Q507/P-SP」、17型と大画面のモバイルワークステーション「CELSIUS H970」、700g台と軽量なモバイルノート「LIEFEBOOK UH」シリーズの筐体を使ったシンクライアント「FUTRO MU937」などがある。

ARROWS Tab Q507/P-SP

 ARROWS Tab Q507/P-SPは、小型堅牢タブレットに静脈認証センサーを搭載したモデル。特徴はなるべく小さなフットプリントで、静脈認証の機能を実現するために、スライド式のセンサーを採用したことだ。画面上に表示されたガイドに沿って人差し指と親指をスライドさせることで、認証が完了する。従来30mm角だったセンサーが幅約17mmにできた。

スライド式静脈認証センサー

静脈認証中の写真。画面のガイドに従って、親指・人差し指を右に動かす。適切な距離を保ちつつスキャンができる。

 ペン操作に加え、SIMの搭載も可能だ。なお静脈センサーはスタンドアロンでの利用を想定しており、従来システムとの互換性はないとのこと。

 10.1型でAtom x5-Z8550を搭載するが、それ以外の仕様に関しては現時点で未定。

既発売の周辺機器、ドッキング型のポートリプリケーターだ

CELSIUS H970

 CELSIUS H970は、NVIDIAのQuadro P4000/P3000の選択が可能なモバイルワークステーションで、17.3型フルHDと大画面の液晶ディスプレーを装備している。画面面積が広いため、作業用に15.6型を使いつつ、その周囲にツールバーを置けるという。

17.3型と大画面のモバイルワークステーションがCELSIUS H970だ

 CPUはCore i5-7440HQ vPro(2.8GHz)、Core i7-7820HQ vPro(2.9GHz)、Xeon E3-1535M v6(3.1GHz)を選択可能。メモリーは標準8GB(Core iモデル)/16GB(Xeonモデル)、ストレージは500GB HDD/256GB 暗号化SSD/512GB 暗号化SSD、OSはWindows 10 Proとなる。

 本体にはDiplayPort、アナログRGB出力、有線LAN、USB 3.1 Type-C、USB 3.0×3、SDメモリーカードスロットなどを装備。本体サイズは幅418×奥行き288×高さ30mm、重量は約3.3㎏。

FUTRO MU937

 FUTRO MU937は、法人向けのシンクライアントで標準バッテリー搭載時約799g、大容量バッテリー搭載時約920gと軽量(大容量バッテリー使用時には約14時間駆動)。従来機種のMS936の約1.13kgより大きく軽量化した。指紋センサーに加え、カスタムメイドでスマートカード/手のひら静脈センサーを内蔵できる。本体カラーは赤と黒の2色。

FUTRO MU937

法人導入が主流になると思うが、赤の筐体も用意している

従来型の静脈認証を備える

 なお、既存モデルのマイナーチェンジを含めた新モデルの一覧は下記の通り。

【タブレット】
ARROWS Tab Q507/P-SP
10.1型、Atom x5-Z8550、SIM搭載モデルあり、スライド式静脈センサー
提供時期:7月中旬

【ノート】
LIFEBOOK S937/P
13.3型、Core i5-7300U、手のひら静脈センサー可、最大30.3時間駆動
提供時期:4月中旬

【デスクトップ】
ESPRIMO D587/R
Core i3-7100/i5-7500/i5-7600/i7-7700
提供時期:未定

ESPRIMO Q557/R
Core i3-7100T/i5-7500T/i7-7700T
提供時期:未定

ワークステーション
CELSIUS H970
17.3型、Core i5-7440HQ vPro/i7-7820HQ vPro/Xeon E3-1535Mv6、Quadro Pシリーズ
提供時期:未定

シンクライアント
FUTRO MU937
13.3型、Celeron 3865U、重量約799g
提供時期:未定

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