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富士通アクセラレータ4期、協業検討スタートアップが決定

“ピッとするだけ”1秒で商品情報がわかるグローバルサービスPaykeが最優秀賞

2017年04月12日 09時00分更新

 富士通グループの豊富なアセットと、ベンチャー、スタートアップ企業の新しい技術や製品、サービスを組み合わせることで、事業機会の創出を目指すために行なわれている、富士通アクセラレータプログラム。第4回を迎える本プログラムに参加するベンチャー企業を決める、ピッチコンテストが2017年4月4日に開催された。プレゼンに登壇したのは、書類選考を通過したベンチャー、スタートアップ企業は25社。新規事業の創出を狙う、富士通グループの各事業部門から集まったメンバーの前で、自社サービスの説明と富士通グループのアセットを掛け合わせるメリットをプレゼンで披露した。

 プレゼンが優れていたと最優秀賞に選ばれたのは、“ピッとするだけで1秒で商品情報がわかる”、スマホアプリで商品のバーコードを読み込むことでユーザーの使用言語に応じた商品の情報を多言語で引き出すことがソリューションサービス“Payke”だ。

 Paykeは商品のバーコードと画像、動画、説明を紐づける膨大なデータベースを運用しており、世界中の商品をインターネットにつなげることを可能にする。海外の一見では、どんなモノかわからないと言ったモノでも使用言語で説明がわかり、どんな使い方ができるのかといったモノでも動画で利用方法がわかったりと買い物を手助けしてくれる。日本人が国外旅行で利用するだけでなく、もちろんインバウンド需要にも対応。中国ではテレビやブログで紹介されるなど、利用者も増えているという。

 さらに優秀賞に選ばれたのは2社。アプトポッドは産業IoTデータの解析、分析クラウドアプリケーションなど産業用IoTを支えるソリューションサービスを提供する。IoTのデータを取ったあとのサービスを提供する企業だ。走行中の自動車やインダストリーの現場、ウェアラブルデバイスなどリアルタイムで解析、分析して次のアクションにつなげやすくするなど、ソリューションの導入を容易にする。

 法人向けの不正ログインサービスを開発するCapyは、アバターキャプチャやパズルキャプチャといった、ログイン時に画像を移動させて、ボットなどの不正ログインを防止する導入がワンストップソリューションを開発、運営する。単に不正ログインを防止するだけでなく、アクセスを解析し、リアルタイムでブラックリストを構築して、業界にシェアしている。

 今回のピッチコンテストで個別面談フェーズに選ばれた21社は今後、富士通の各事業部門と面談を行ない、お互い何が提供できるかなどを話し合って具体的な協業検討を行なうかを決定する。そこでさらに選ばれたベンチャー、スタートアップが3ヵ月間の協業検討フェーズで富士通グループの製品、ソリューション、サービスなどからさまざまな事業を構築、検討していく。9月上旬にはその成果を発表するデモデイを開催し、協業へと進んでいく予定だ。

■関連サイト
富士通アクセラレータプログラム

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