ユーザーは「洋服を着替える」ように文字盤デザインを変更して楽しんでいる
いくぜ300モデル! フォッシルがスマートウォッチに強気な理由
2016年末から2017年初頭にかけて、「2016年Q3のスマートウォッチは不調」というニュースが流れた。しかし、本当にスマートウォッチはオワコンなのだろうか?
スイスで毎年開催される時計と宝飾品見本市「バーゼルワールド2017」にて、フォッシルグループはそんなネガティブキャンペーンをものともしない、イケイケな強気な姿勢をみせていた。
2017年は、5ブランドがウェアラブル市場に参加!
2016年、フォッシルグループはスマートフォンと連携する液晶ディスプレー搭載のスマートウォッチや、針でスマートフォンの通知を表示するハイブリッド スマートウォッチ、アクセサリーのようなデザインの活動量計を日本未展開のブランドやモデルを含め9ブランド、計142モデルを発売した(関連記事「なんと全107型登場、フォッシルグループはウェアラブルの黒船!?」)。
フォッシルのチーフ・ストラテジー&マーケティング・オフィサー、Greg McKelvey氏によると2016年4Qの出荷本数は150万本という。同グループの腕時計のなかでウェアラブル製品の割合は11%を占めたそうだ。
2017年は日本未展開のブランドを含め5ブランドが追加され、合計14ブランドから計300モデル以上も発売するという。これまでのウェアラブル市場で、同時期にこんなにも大量に製品数が投入されたことはなかったが、時計にまつわるデザイン、製造、サポートのノウハウをコンツェルン形態で横展開できるフォッシルグループだからこそ実現可能にした。
また、2015年に買収したMISFITのテクノロジーを強化し、さらにグループ全体で共有するという、まさに数で勝負に挑んでいる。
これからのウェアラブルは情報取得だけではない
カンファレンスには、アメリカからマイケル・コースのCEOのJohn Idol氏も駆けつけた。2016年のファーストモデル投入時には、ニューヨークで開催されたファッションショーと同時期に発表することで、IT系だけではなくファッション系メディアの注目をより集める演出をした。
Idol氏は「これからのウェアラブルは、インフォメーションだけではない。ファッションとテクノロジーが出会うことで、新しい革命が起こる。生活が変わる、世界が変わる」を熱弁をふるった。
なぜ、ここまで強気でいられるのか。マイケル・コースの男性向けスマートウォッチ「ブラッドショー」は2016年のホリデーシーズンにベストセラーを誇ったAndroid Wearだそうだ。さらに、フォッシルグループ、マイケル・コース、グーグルの3社で開発することによって、独自の機能を付けることができた。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう