Xperiaを持って出かける際、特に旅行や出張しているタイミングではなかなか電源を確保することはできません。「どこかで充電できるはず」と思ってはいても、Xperiaを操作していると徐々に減っていくバッテリー残量を見ると不安になります。
そんな外出の際に必須なのがモバイルバッテリーです。市場にはさまざまな容量や大きさのモバイルバッテリーがあり、忘れられがちですが充電速度も重要です。今回は、リーズナブルでかつ大容量ということで、思わずゲットした「Anker PowerCore 20100」をご紹介します。
あまりにも安価なので(Ankerだけに……何でもありません)不安もありましたが、使ってみるとなかなか出来が良いアイテムです。パッケージにはAnker PowerCore 20100本体のほかmicroUSBケーブル、持ち運び用のケースが付属します。
サイズ的には20000mAhオーバーともなるとだいぶ大きくなるだろうと思いきや、約166 ×58×22mmとコンパクト。実際に持ってみると、想像していたよりも小さく拍子抜けしました。
実測重量は359g。Xperiaで例えると「Xperia Z4 Tablet」(約389g)よりも軽く、「Xperia Z3 tablet Compact」(約270g)より重いです。それなりの重量はあるということになりますが、細長く丸いデザインのため握りやすさはあります。全体的に樹脂素材でさすがに高級感を求めるのは無理がありますが、充電がメインなので特に問題はないでしょう。
まず最大の魅力は、20100mAhと超大容量なことです。Xperiaを充電する場合はモデルにもよりますが、カタログ値ベースでは6~7回フル充電にできるほど余裕があります。モバイルバッテリーが空になるとそれこそただの重りなので、何回も充電できることが長く電源を確保できない場面では役立ちます。
出力ポートはUSB×2と一般的ですが、総出力4.8Aと高いのも特徴です。独自技術として接続機器を検知して電流を最適化する“PowerIQ”と、ケーブル抵抗を検知して出力電圧を自動調整する“VoltageBoost”を搭載。つねに最適化された状態で高速充電できるのが魅力です。
実際にXperiaと接続してみると特に操作を必要とせずすぐに充電が開始され、ケーブルを抜くと自動的に充電が止まる仕組みなので深く考えずに使えます。
付属のケーブルはmicroUSBだったので、「Xperia XZ」や「Xperia X Compact」を充電する際はUSB Type-Cアダプターを用意するか、USC Type-Cケーブルを別途用意する必要があります。充電に使う際は特に意識することはないかもしれませんが、充電速度を重視する際は高出力に対応するケーブルを用意したほうが無難でしょう。
Anker PowerCore 20100はLEDインジケーターを搭載しており、側面のボタンを押すとバッテリー残量を確認できます。LEDは4段階で、それぞれ100/75/50/25%という目安です。
自宅や宿泊先のホテルの電源でAnker PowerCore 20100を充電しつつ、バッテリーのUSB出力からXperiaにも充電したいと思うこともあります。これを試してみましたが、この場合はバッテリーへの充電が優先され、Xperiaへの充電は止まります。つまり、パススルー充電はできません。
なお、Anker PowerCore 20100は大容量のため充電時間は非常に長めです。残量がゼロに近いと、おそらくフル充電には8~10時間はかかると思われます。出かける前にちょっと充電とはいかないため、旅行や出張前には余裕をもって充電しておいたほうが良さそうです。
決して軽い荷物ではないにしても、長旅の際にあるとないのとでは精神的な余裕が違います。万が一の停電に見舞われた際にも活用できるため、大容量バッテリーはひとつは用意しておきたいアイテムです。
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