※週間リスキーはテクノロジーとサブカルチャーの交差点から「ずっと、やんちゃデジタル」な切り口で情報をお届けする、たいへんマニアックなコーナーとなっております。初見の方はご注意ください。
スマートフォンのカメラ性能競争が続く中、フロントカメラ機能の向上をひたすら追求してきたメーカーがMeitu(メイトゥ、美図)です。
最新モデルの「T8」は、2400万画素相当のフロントカメラを搭載し、金属ボディーの高級感あふれる同社のフラグシップモデルとして登場しました。
美しいセルフィーを楽しみたい女性はもちろん、高画質カメラ搭載のハイエンド機が気になる男性も要チェックのT8のレビューをお届けします。
128GBストレージ搭載!「自撮りスマホ」とあなどるなかれ
スマートフォンと言えば、長方形のデザインですが、MeituのT8は上下に角のある、六角形を引き延ばしたような形状をしています。ディスプレー上下にはステレオスピーカーを配置し、音楽再生性能も悪くないとのこと。
また、ディスプレー下部には指紋認証センサーを備えます。iPhoneと類似した丸いボタンですが、本体形状が異なることからiPhoneっぽさは感じられません。
背面は金属素材におおわれており、高級感を出しています。過去モデルはプラスチックボディーだったので質感は大きく変わり、より高い年齢層のユーザーにも支持をされそうです。
レビュー端末のカラーはマジカル・オレンジ。光の当たり具合によっては赤にも見え、女性だけではなく男性が持ってもおかしくないシックな色合いでしょう。
なお、背面はゆるやかなカーブを描いた形状ですが、カメラの回り部分はフラットな形状。そのため、カメラ部分が背面からわずかに出っ張っていますが、気になるものではありません。
本体側面は左側にボリュームキー、右側に電源キーとカメラのシャッターキー、そしてSIMスロットを備えます。SIMはナノSIMでデュアルSIMには非対応。また、micro SDカードによる拡張もありません。本体メモリーが標準で128GBなので、実用上は問題ないかもしれません。
本体上部に端子類は無く、すっきりしたデザイン。下部にはUSB Type-C端子とヘッドフォン端子、スピーカーが並びます。このあたりはよくあるデザインでまとめています。
さて、T8の最大の特徴であるフロントカメラは、ソニーのIMX362(1200万画素)を搭載。これをデュアルピクセル化することで実質2400万画素の画質としています。
前モデルのM6は IMX230(2100万画素)だったので、実質的に画質は向上していると言います。そして、LEDライトは大型化しており、暗闇でも美しいセルフィーを撮影可能にしています。なお、リアカメラはIMX338(2100万画素)を搭載しています。
本体サイズは71.5×158.4×9.3mm。ディスプレーサイズが前モデルM6の5型から5.2型とサイズアップ。しかし、女性の手で持ってみると、背面のカーブ形状が手のひらにフィットすることからか、片手でも十分保持できます。
もちろん男性なら片手持ちは余裕でできそうです。端末には筆者の中国聯通香港のSIMを入れて、海外ローミング状態でテストしています。
今回の製品は中国版のため、プリインストールアプリにはGoogle関連のものは入っていません。その代わりに、Meitu独自のアプリストアが入っており、ここからメジャーなアプリはある程度落とせるようになっています。
また、Meitu独自のアプリもいくつかプリインストールされています。T8は今後台湾や香港で発売予定とのことで、それらの国ではGoogleサービスに対応するとのこと。また、アイコンの形状は縦長でT8の形を模しているのがおもしろいところです。
OSはAndroid 6.0ですが、独自のUIをかぶせた「MEIOS」を搭載しています。言語は中国語と英語のみで、残念ながら日本語は入っていません。
チップセットはMediaTekのHelio X20(2.3GHz、10コア)、メモリー4GB、ストレージ128GBという構成。メモリーは6GBくらい欲しいところですが、本体価格が3299元(約5万3200円)ということで、スペックからすると十分リーズナブルでしょう。ちなみに、AnTuTuのスコアは84651で、iPhone 6 Plusに相当。カメラスマートフォンとして使う分には十分でしょう。
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