●登場人物
おじ 今週3月28日発売の週刊アスキーNo.1120の『JavaScriptの部屋』では、写真をトリミングするというプログラムを紹介しました。トリミングって覚えてる?
めい なんか写真の一部分を切り取るってこと?
おじ うん。見せたい部分を強調したり、逆に見せたくない部分を切り取っちゃったり、写真を人に見せるときに行なう加工の基本テクだね。あと、良く撮れた写真があったら、顔部分だけ切り取って、SNSなんかのプロフィール写真にするのも使いかたの一例だよ。
めい オーケー!
おじ 前回(「日曜プログラマー的オリジナルお絵描きツールを作る」)でも、マウスのクリックやマウスカーソルの位置を取得するってプログラムをやったけど、今回も応用されてたのはわかった?
めい もちろんだよ。マウスで写真を四角く囲んでそこだけ切り取るっていうプログラムだったから、マウスの位置がわからないと、どこを切り取っていいのかわからないもんね。
おじ どうやるか説明できる?
めい えーっと、まず、「OnMouseDown」ってのをcanvasタグに書いて、関数を呼び出すんだよね。で、呼び出された関数で、なんとかっていうプロパティでカーソルの位置がわかるんだっけ?
おじ まぁ、だいぶわかってきたような感じではあるけど……。プロパティの名前は「clientX」と「clientY」っていうんだけど、なんで2つあると思う?
めい さぁ……。あ!カーソルのタテとヨコだ。
おじ そろそろ「座標」って言葉を覚えような。
めい ざひょう、ざひょう。タテがY座標、ヨコがX座標。オッケー覚えた。
おじ あやしいもんだが。それで、週刊アスキー誌面ではこんな写真をトリミングしたんだった。
めい トラの人たち!
おじ このプログラムでは、トリミングした部分が右側に表示され、pngファイルとして保存しておくこともできるんだ。
めい キャンバスの保存も、前回のお絵描きツールでやってた。
おじ 同じようなプログラムのテクニックを使っても全然違うツールになるんだね。そして今回は、囲んだ部分が点線で囲まれるだけじゃなく、その点線がアニメーションするってことまでやってたね。
めい アニメっていうか、点線が回転するだけ。
おじ でも、効果的だよね。どうやって実現してるのかと思ったけど、点線のオフセットをずらしているだけ。JavaScriptの機能をうまく応用してるんだ。
めい 「オフセット」って、なんだっけ。なんか聞いた気がするな。
おじ ま、詳細は誌面を見ていただくとして。
めい そういえばプログラムを作った松下師匠が言ってたけど、最初は黒い線にしてたんだって。そしたら、黒い写真を読み込んだときに見えなくなっちゃったんで点線にしたらしいよ。
おじ そうなんだ。画像加工ソフトでは、わりと普通の処理なので最初から点線にしてたのかと思った。
めい そういうことをやっていたからかもしれないけど、今回のプログラムもちょっと長めだったね。
おじ 全体で、212行か。でも、今回のプログラムは、比較的わかりやすく読めると思うので、じっくりプログラムを読んでみると勉強になると思うよ。
めい あした、あした読みます!
おじ 読まないパターンか。さて、JavaScriptの部屋では、読者のみなさまからのプログラムの投稿を受け付けております。以下のウェブページからぜひ投稿してください。
めい お待ちしてまーす。
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