第7世代Core i3プロセッサー搭載の15.6インチノート
7万円以下でSSD搭載・ドライブ内蔵のノートPC『N1502K-310/T』は新生活にオススメ !
極めてシンプルなデザインと、必要十分な性能
『N1502K-310/T』は、15.6インチのフルHD(1920×1080ドット)液晶を搭載したノートPC。本体サイズはおよそ幅374×奥行き259×高さ12~24.7mmと大きめで、基本的には据え置き用途に適している。ただし重量は約2.1kgと極端に重いわけではないため、持ち運ぶこともそれほど難しくはない。「会社支給のPCや学校のパソコン室も使うが、家にもPCが欲しい」という新社会人・学生にはピッタリだ。
本体は天板など基本部分のカラーがグレー、底面の樹脂部分がブラックで、天板部分にメーカーロゴがない極めてシンプルな外観を採用している。近年はデザインに特徴がある製品も多いが、自宅に据え置きのノートPCとして考えれば、これぐらいシンプルなほうが悪目立ちせずに済むだろう。
インターフェース類の豊富さも、この製品の大きな特徴だ。映像出力は近年のスタンダードになりつつあるHDMI端子に加え、ビジネスではまだまだ必要な場面が多いD-Sub端子を採用。USBポートは3.0対応が2つ、2.0対応が2つの計4つと十分な数を備えている。そのほか有線LANポート、ヘッドフォン出力とマイク入力端子、SDカードリーダー、ビジネス向けのセキュリティースロットなどなど、今どきのノートPCとしては出力・入力ともに十分すぎるほど整っていると言える。ちなみにディスプレー上部にはHD Webカメラを搭載しているので、Skypeなどを利用したビデオ通話にも対応できる。
また、最近は小型・軽量化によってオミットされがちなDVDドライブもしっかり内蔵。DVD再生や書き込みなどに対応するサイバーリンクの『Media Suite 10』が標準で付属しており、映画や音楽ディスクの再生が可能だ。もちろんPC単体でも映画などを楽しめるが、「自宅にテレビはあるけどDVDプレイヤーがない」というような場合、HDMI接続でテレビに映像を出力してDVDを再生すれば、大画面で映像コンテンツを満喫できる。音楽CDも取り込めるので、ほかにPCがない家庭なら、こうしたドライブ内蔵タイプのノートPCを選んでおきたいところだ。
キーボードはアイソレーションタイプで、キーの配置は比較的オーソドックス。本体サイズに余裕があることも相まって、キーピッチは大きめ、キーストロークも深く、打鍵感は良好だ。テンキーも標準で備えており、頻繁に数字の入力をするようなユーザーにはありがたいポイントだろう。タッチパッドはボタン独立タイプなので、誤って押下することは少ないはず。ディスプレーは反射が少なく根強い人気のあるノングレアタイプとなり、タッチ操作には対応していない。
そのほか、セキュリティーソフトとして定評のある『カスペルスキー インターネット セキュリティ(90日版)』を採用しているが、期間が約3ヵ月と短いため、不安なら終了後にライセンス更新をかけるとよいだろう。オフィスソフトとして鉄板の『Microsoft Office』は付属しないが、この価格と性能を考えれば致し方ないという気もする。必要なら別途『Office 365』を契約するか、無償で使えるオフィスソフト『LibreOffice』などを活用するといい。
肝心の性能面だが、こちらもデザインや機能と同じくシンプルかつ堅実そのもの。CPUは最新世代となるCore i3-7100U(2コア/4スレッド、2.4GHz)なので、インターネットや動画の視聴、テキスト入力といった作業で性能不足を感じる機会はほとんどないだろう。メモリーはDDR3Lの4GBと多少心許ないが、そもそも上記のような軽めの用途で使うのであればそれほど問題にはならないはずだ。
この製品のスペック面で最大のポイントは、ストレージにサンディスク製の240GB SSDを搭載していることだろう。一昔前まで採用が多かったHDDに比べると、データの読み込み・書き込みともに数倍高速なため、仮にHDD機から移行するのであれば、OSの起動やダウンロード・コピーといった作業は段違いに快適になる。CPUやメモリーに比べて性能の違いを体感しやすいため、HDD搭載ノートPCしか触ったことがないという人はぜひとも試してみてほしい。
通信機能もIEEE 802.11ac、Bluetooth 4.2に対応するなど、押さえておきたいラインをしっかりカバー。総合的に見て、あらゆる作業をそつなくこなせる、まさに“スタンダード”な一台と言える。新生活のための1台としてはもちろん、家族で使い回すノートPCとしても使い勝手がいいだろう。
外観やスペックのチェックが済んだところで、次はベンチマークソフトを使って『N1502K-310/T』の性能を確認していこう。
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