英国のビデオゲーム業界の団体組織のUkieは、2016年の英国のゲーム市場報告を公開した。この報告によると、2016年の英国ゲーム市場は43億3000万ポンド(およそ6060億円)であり、この内の6130万ポンド(およそ85億円)をVRが占めることが明らかとなった。
報告によると、今回の6130万ポンドという市場規模は、Oculus Rift、HTC Vive、PlayStation VRやそのほか、モバイル型のヘッドセットが消費者市場に流通し始めたからとしている。その上、VRによりグラフィックカードの販売数増加につながったと言及された。
英国ゲーム市場はVR業界も盛り上がっている
UkieのCEOでありDr Jo Twist氏によると、「ゲーム業界において2016年は特筆すべき年であった。」と述べている。2016年はVRヘッドセットが一般消費者市場に登場したこと以外にも、英国内のeスポーツの盛り上がり、10億ポンド(およそ1400億円)近くになったモバイル市場の成長などがあると例を挙げた。
英国では、イベント関連においても、国内eスポーツ市場の拡大や、Insomnia、EGX、EGX Rezzedといったゲームイベントの来場者数増加によって、2015年と比べて20.6%の成長が見られている。
市場だけでなく、英国ではVR業界も盛り上がりつつあると観測されている。2月に公開されたThe Venture Reality Fundの発表では、欧州のVR業界の半数が、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンのいずれかの企業で、中でも英国が群を抜いていることが示されている。
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