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MediaTek CPU搭載の低価格帯機

久しぶりのXではない「Xperia L1」は5.5型HD解像度のエントリーモデル

2017年03月24日 21時00分更新

 MWC 2017では4K解像度ディスプレー搭載スマホ「Xperia XZ Premium」や、新しいカメラを搭載した5.2型機「Xperia XZs」などを発表しましたが、グローバルの公式サイトにはリリースにはなかった製品がラインアップされています。その名も「Xperia L1」です。

 Xperia L1は、5.5型HD解像度(720×1280ドット)液晶、CPUはMediaTek製のMT6737T(1.45GHz、クアッドコア)、メモリー2GB、ストレージ16GBと、いわゆるエントリーモデルの構成となっています。

 外観はXシリーズでも採用されている「ループデザイン」を採用。正面から背面まで色がぐるっとまわるようなイメージです。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ピンクの3色。ループデザインゆえにディスプレー周辺のベゼルもカラバリにあわせてあります。

正面もカラーバリエーションにあわせている

 サイズは151×74×8.7mm。同じ5.5型のXperia XZ Premiumは156×77×7.9mmと、L1のほうがひとまわり小さいものの、厚みはあるようです。

 また、カメラは背面が1300万画素。F値2.2の明るさのレンズにISO3200までの撮影に対応。デジタルズームは3倍まで。一方、正面は500万画素とXZシリーズなどに比べるとやや劣るものの広角24ミリのレンズを採用しています。

 LTEはカテゴリー4まで、Bluetoothは4.2仕様でMediaTek CPU搭載ながら高音質で音楽データなどを伝送する「aptX」に対応していますが、ハイレゾ音源も伝送できる「LDAC」は非対応となっています。

背面にはカメラのほかにNFCアンテナも搭載

 そのほか、特筆すべき特徴はバッテリーも挙げられます。バッテリー容量は2620mAhですが、これもまたXperia Xシリーズで搭載されているQnovo社のバッテリー長寿命化技術を搭載しています。日本でも展開した「Xperia X Performance」でも搭載されていましたが、X Performanceでは約2年間は劣化しにくいと評されていました。

バッテリーの長寿命化機能やスマートクリーナーなど「使いやすさ」にこだわるXシリーズの機能も一部備える

 デザインやバッテリーなど随所にXシリーズの要素を備えたXperia L1ですが、XA1などと同じく防水防塵性能を持っていない点や、過去1度もMediaTek製CPU搭載のXperiaが日本で出ていないことを考えると、国内展開の望みは薄そうです。

 新興国などでの展開が予想されますが、Xperiaブランドは国内では好調なものの、なかなか国外では難航しているように思えます。L1を海外で見かけるようになるといいですね。

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