約1万5000円というコスパの高いスマートフォン「Tommy」で日本に参入したWiko(ウイコウ)。フランス・マルセイユ発祥のメーカーだけあって、他社には無いカラフルなボディーカラーも大きな魅力です。
地元フランスではシェア2位と知名度も抜群。MWC 2017の取材の後にパリに立ち寄ってみたのですが、たしかに家電量販店にはWikoのスマートフォンがずらりと並んでいました。
空港にあるFnacでSIMフリースマホを買おう
フランスでスマートフォンやPCを買うなら、最大手のIT系量販店「Fnac」へ行くのが一番です。スマートフォンはもちろんのこと、最近流行りのドローンなどのIoT機器も販売しています。
フランスではキャリアの販売するスマートフォンはSIMロックがかかっていますが、量販店ではSIMフリー機が売られています。Wikoのスマートフォンは100ユーロ前後、日本円ですと1万円程度で買えるSIMフリーモデルが多数そろっていることもあり、地元では人気なのです。
今回は、パリの第二の空港・オルリー空港にあるFnacへ寄ってみました。この空港からはヨーロッパ各地やフランス国内線が多数就航。朝早くから多くの旅行者で賑わっています。東京でいえば羽田空港のような存在なのです。
そんな大きな空港にある量販店だけに、早朝は朝6時すぎから営業を開始。夜中にパリについて、翌朝にはもう出発、なんて時間の無い時でも、ここならスマートフォンを買うことができるのです。
店内に入ると、やはり一番目立つ位置に陳列されているのがスマートフォンです。入ってすぐのエリアにはサムスンやファーウェイなど大手メーカーの製品が並びます。このあたりに並んでいる端末は、ほかの国でもよく見られるメジャーな製品ばかり。
ハイエンド製品も多く、500ユーロ以上の高価格な製品も置かれています。飛行機に乗る前に、最新モデルをちょっと試してみる、なんてこともできるわけです。
日本未発売モデルもズラッと並ぶも売れ筋は「Tommy」
それら製品の対面側を見てみると、Wikoのスマートフォンがずらりと並んでいました。一番安い価格の「Sunny」は59.9ユーロ、高い製品でも「U Feel Slate」の199.9ユーロと、確かに買いやすい価格帯です。この値段ならパリ土産に1台買ってもいいかも、なんて思っちゃうかもしれません。
そして一番目立つ位置に陳列されていたのが、日本でも販売中の「Tommy」でした。店員さんに話を聞くと「これが一番売れているよ」とのこと。
Wikoが日本にTommyを投入したのは、このパリでの人気を受けてのモノなのかもしれません。価格は128ユーロ(約1万5300円)、日本での販売価格もほぼ同等です。
展示されていたモデルはビビッドな色合いのホットピンク。男性がもっても悪くないと思わせる、落ち着きのある色合いです。日本ではこの色は出ていませんし、これは持っていたら自慢できちゃうかもと思ってさっそく買ってみることにしました。
ところが、在庫を確認してもらうと、Wikoのコーポレートカラーであるブリーン(Breen、「Blue」と「Green」からの造語)のみしかありません。でも、この色なら最もWikoらしいですから、これを買うことにしました。
ちなみに、パリではTommyはブリスターパッケージで売られていました。日本で販売されている紙の箱とは、だいぶイメージが異なりますね。でも、気軽に買える100ユーロちょっとの値段の製品なら、こんなパッケージで売るのも悪くありません。
日本版とは仕様が異なるフランス版
パリで買ったTommyですが、外観は日本販売品と変わりませんね。プラスチックの質感をうまく出しており、価格相応ながらも安っぽさは感じられません。サブ機としてMVNOのSIMを入れてカジュアルに使いたくなる製品です。
内部を見ると、日本語ロケールは標準搭載。ただし、技適マークはありません。対応する周波数も日本向けモデルは若干カスタマイズされているため、ハードの内部は完全に同一ではありません。
WikoはMWC 2017でミドルハイクラスのスペックかつ高性能カメラを搭載した「WIM」を発表しています。Tommyのカジュアル感もわるくありませんが、メイン端末として普通に使えそうなWIMも日本でぜひ発売してほしいものですね。
Wikoはこれからも日本向けにスマートフォンを数機種投入してくれるとのことなので、今後出てくる新製品にもぜひ注目したいものです。
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