マウスコンピューターから、14型液晶ディスプレイを搭載したクリエイター向け高性能ノート「DAIV-NG4500」シリーズが登場した。持ち運びやすいサイズの本体に第7世代インテルCore i7-7700HQとGeForce GTX 1050を搭載し、RAW現像や動画編集などの負荷の高い処理も快適に行える性能の高さが特徴。今回は、そのラインアップのうち、ストレージにNVMe対応の高速M.2 SSDを採用した「DAIV-NG4500H1-M2SH5」を試すことができたので、実際の使い勝手やパフォーマンスをチェックしてみた。
軽量コンパクトな本体に高性能を搭載
マウスコンピューターの「DAIV」は、クリエイター・エンジニア向けのPCブランドだ。ハイエンドCPUやディスクリート・グラフィックスを採用して処理性能の向上を図り、RAW現像や写真編集、動画編集、3DCGなどの負荷の高い処理も快適に行えるのが大きな特徴になっている。デスクトップとノートPCの両方で製品が展開されているが、ノートPCの方は17.3型液晶ディスプレイを採用した「DAIV-NG7610」、15.6型の「DAIV-NG5720」と「DAIV-NQ5300」、14型の「DAIV-NG4500」の4シリーズがラインアップされている。
今回試したのは、その中でももっともコンパクトで軽量な「DAIV-NG4500」シリーズの最上位モデル。本体サイズは幅349×奥行き247×高さ25.4mmで、質量は約2.1kgとなっている。1kgを切るモデルも少なくない最近のモバイルノートに比べれば重厚感が漂うが、クアッドコアのインテルCore i7-7700HQとミドルクラスのディスクリート・グラフィックスGeForce GTX 1050を搭載しながらこのサイズ・質量を実現しているのは評価したい。これまで「DAIV」は15.6型以上のモデルしかなく、持ち運んで出先で使用するにはハードルが高かったが、新しい「DAIV-NG4500」シリーズの登場によって、より気軽に「出先でクリエイティブ作業」を実現できるようになった。
実際にバッグに入れて持ち運んでみたが、1~1.5kgのモバイルノートに比べるとさすがにずっしりくる。しかし、天板も底面も凹凸が少なく、ちょうどA4ファイルサイズで書類と重ねて収納しやすいこともあって、思ったよりもかさばらない。マチ幅にあまり余裕がないブリーフケースにも無理なく入るのは好印象だ。
DAIV-NG4500の液晶ディスプレイはノングレア(非光沢)パネルで映り込みが少ないため、明るい照明の下でも表示内容が見やすいのも嬉しいポイント。視野角は左右は広めだが、上下が若干狭く色やコントラストの変化もそれなりにある。色域は特別広くないが、色再現性は良好で、写真や映像を自然な色味で表示してくれる。なお、内蔵ディスプレイの解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)だが、mini DisplayPortやHDMIで外部ディスプレイにつなげば、4K(3840×2160ピクセル)まで表示可能だ。
インターフェイスは、USB 3.0×3、USB 3.1(Type-C)、HDMI、mini DisplayPort×2、LAN、ヘッドフォン出力、マイク入力、S/PDIF、マルチカードリーダーという構成で、かなり充実している。ペンタブレットや外部ストレージなどをつなぎマルチモニタ環境で作業したいという場合でも、ハブやアダプターなどを使わず本体のみで対応できるのはありがたい。
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