DeNAは3月11日、キュレーションメディア(まとめサイト)事業での不祥事を巡る第三者委員会からの調査報告書を受領した。
委員会は、2016年12月の設置以降、およそ3ヵ月間にわたって調査した。
第三者委員会報告書によれば、キュレーションサイト10サイトの記事37万6671件のうち、複製権/翻案権侵害の可能性がある記事の出現率の推計値は1.9~5.6%の範囲内。その可能性がないとは言えない記事の同推計値は0.5~3.0%の範囲内であった。
これらの記事の一部は、公衆送信権侵害、同一性保持権侵害又は氏名表示権侵害となっている可能性もあるという。
さらに、10サイトの記事に掲載されていた画像472万4571個のうち、74万7643個については複製権侵害の可能性を含むものがあり、これらの画像は、同時に、公衆送信権侵害又は氏名表示権侵害となっている可能性もあるとした。
また、外部から内容について問題視されたWELQの記事19本について調査したところ、薬機法、医療法又は健康増進法に違反する可能性のある内容を含むと認められる記事は、薬機法について8本、医療法について1本、健康増進法について1本であった。
第三者委員会は「永久ベンチャー」は免罪符ではないとし、DeNAが目指すべき企業としてのあり方を正しく認識し直すことなど再発防止策を提出した。
同社は報告を受け、すべての役職員の意識改革や代表取締役の異動など、対応方針について決定した。また、代表取締役会長兼執行役員に南場智子氏が着任した。
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