通話定額が必要な人はオプションで追加しよう
格安SIMを選ばずに利用できる通話定額サービスも登場
格安SIMは主要キャリアと異なり、基本プラン/データ定額などと料金が分かれておらず、ワンセットで月●●円というプランが一般的です。また、通話料は従量制で30秒あたり税抜20円でほぼ共通になっています。
しかし、主要キャリアに対抗すべく、格安SIM側も国内通話定額をオプションで提供するサービスが増えています。標準的なのは月800~1000円のプラスで、1回あたり5分の通話がかけ放題といった内容。あくまで必要な人だけ、オプションで追加すればいいという点には好感が持てます。
一方で、Y!mobileやUQ mobileはキャリアと同じく基本プランに含まれていますし、OCNのようにオプション料金は同水準で「1回10分までかけ放題」だったり、IIJmioは家族間は長いといった特長を持つサービスもあります。また、FREETELは格安SIMの種類を選ばずに利用できる国内通話定額サービスを提供しています。
なお、多くの格安SIMの通話定額は「プリフィックス型」と呼ばれ、発信時に特定の番号を追加する作業を必要とします(相手への番号通知などは通常と変わりません)。ただし、番号を自動で追加するアプリが提供されているので、特にユーザー側が面倒なことはありません。また、このタイプは定額分を超過した場合でも、30秒あたり税抜10円と安くなっているものが一般的です。
通話機能が必要ないならデータ通信専用SIMという選択も
ただし、LINEなどでの認証にはSMS機能が必要
ここまで紹介してきた格安SIMは070/080/090番号での通話ができる(電話がかけられる)、いわゆる音声SIMを前提にしてきましたが、格安SIMにはデータ通信専用のいわゆるデータSIMも存在します。データSIMと音声SIMの料金差は大体月600~800円くらいです。
データSIMでも、通話を利用しないタブレットなどに挿すのであればそもそも通話機能は必要ありませんし、LINEやSkypeでの通話機能ならば利用できます。たとえば、2台目用としてはもちろん、通話は家族との間だけでできればいい子供用にも便利でしょう。ただし、LINEや一部スマホゲームのように利用者の認証をSMSで行なうアプリで利用する場合は、SMSオプション(月150~200円程度)をあらかじめ追加しておく必要があります。
初期費用が3000~4000円程度必要だが
うまく節約できることが多いので要チェック
1ページ目に掲載した格安SIMの比較表には初期費用として、3000円台の料金が各社記載されています。キャリアと契約する場合も事務契約手数料として同様に支払うため、当然のように必要と思いがちです。ただ、格安SIMのなかにはユーザー獲得のためにこの初期費用を割り引く例も多いのでチェックが必要です。
たとえばAmazon.co.jpなどのECサイトでは、OCNやBIGLOBE、IIJmio、FREETELなど多くのサービスが「エントリーパッケージ」「ウェルカムパック」などと称する商品を数百円で販売しています。これらは実際にはエントリーコードのみが含まれており、ウェブ上で申し込みを行なったのちにSIMが発送されます。この際、パッケージを購入していると初期費用が不要になる。つまり実質的に3000円ほどの割引が行なわれるというわけです。
それ以外でも、各サービスではウェブ上で初期費用不要のキャンペーンや、SIMフリースマホのセット購入で端末代を割引などのサービスをしています。せっかく格安SIMで料金を抑えるのですから、これらの割引もうまく活用したいところです。
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