相乗りマッチングサービス「notteco(ノッテコ)」を運営するnottecoは3月6日、北海道天塩町にて、公共の交通機関不足が課題となっている天塩町と稚内市をつなぐ新しい移動手段として、地方都市専用長距離ライドシェアの実証実験をすると発表。3月12日から実施し、夏頃を目処に本格始動していく。
nottecoは、ドライバーとその車に乗りたい同乗者をインターネット上でマッチングさせ、ガソリン代・高速道路代に応じて移動にかかる交通費を割り勘する料金形態をとる「コストシェア型」ライドシェアサービス。
北海道北部に位置する天塩町では、生活圏である稚内までおよそ70km離れている。自家用車を利用する場合はおよそ1時間だが、現状直通の公共交通手段はないため、バス・電車を乗り継いで2時間以上要している。そのため、自家用車がない町民は買い物や通院の際に大変不便をきたしており、かねてから改善を望む声が上がっていた。
1月にnottecoと天塩町で提携が締結してから、天塩町民に向けたサービス説明会とテスト施行を実施してきた。2月初旬に実施した町民向け説明会には70人余が参加。今回の実証実験からは、説明会でヒアリングした町民の意見を受け、従来のnottecoのシステム形態を基本としながら、新たに天塩町ライドシェア専用ぺージの開設や電話窓口を開設。スマホやタブレットを持っていない同乗希望の町民でもサービスを利用できるよう、サポートおよび代行業務などの対応もしていくという。
実証実験に関するさらに詳しい概要は、3月12日解説予定の天塩町ライドシェアサービス専用ページを参照してほしい。
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