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A1対応vs非対応microSDカードの速度比較デモも公開

スマホの容量不足を解消するA1対応microSDカードが発表! 日本でも3月以降発売

2017年03月01日 10時00分更新

MWC 2017のウェスタンデジタルブース

 ウェスタンデジタルは2月27日(現地時間)にバルセロナにおいて、「Application Performance Class 1」に対応するmicroSDカード新モデル「SanDisk Extreme microSDXC」カードを発表した。

ランダムアクセスの速度を強化した「A1」規格
さらに高速化された「A2」規格もついに発表

 Android 6.0以降の一部端末では、microSDカードを本体のストレージ容量と合わせてOSが利用するストレージ領域として利用できるようになった。しかし、従来のmicroSDカードはランダムアクセス速度が遅く、OSのストレージ領域としてはあまり向いていなかった。

 そこで、microSDカードのランダムアクセスを高速化し、OSのストレージ領域として利用した場合でも十分なパフォーマンスが得られるようにと規格されたのが、Application Performance Classだ。

 Application Performance Classのエントリークラスとなる「Application Performance Class 1(A1)」では、ランダムリード1,500IOPS以上、ランダムライト500IOPS以上と、これまでのSDカードにはないランダムアクセス速度の基準が設定されている。

「Application Performance Class 1(A1)」では、ランダムリードが1500IOPS以上、ランダムライトが500IOPS以上と、ランダムアクセス速度の基準が設定されている

 また、2月27日にはその上位クラスとなる「Application Performance Class 2(A2)」も追加された。こちらは、ランダムリード4000IOPS以上、ランダムライト2000IOPS以上と、A1の2倍以上となるランダムアクセス性能が設定されている。なお、シーケンシャルアクセス速度はどちらも10MB/s以上となる。

こちらは、発表されたばかりの「Application Performance Class 2(A2)」の仕様。シーケンシャル速度は10MB/s以上とA1と同じだが、ランダムリードは4000IOPS以上、ランダムライトは2000IOPS以上と、A1の2倍以上となっている

 A2に関しては、規格が発表されたばかりで、対応製品の登場はまだかなり先になると想われるが、A1対応製品はすでに発売が開始されている。

上位モデルとなるA1対応「Extream」版microSDカードが発表
ブースでは実際のスマホを使ったアプリ起動デモを実施

 ウェスタンデジタルは、1月に開催されたCES 2017に合わせてA1対応の256GB microSDカード「SanDisk Ultra Premium Edition」を発表し、1月後半より販売を開始。

1月のCES 2017で発表された「SanDisk Ultra Premium Edition」の256GBモデル

 そして、MWC 2017に合わせて発表された新製品となるのが、A1対応の「SanDisk Extreme microSD card with A1」だ。ExtremeはUltraよりも上位に位置づけられているブランドで、読み出し速度は最大100MB/sに達する。

MWC 2017に合わせて発表されたA1対応microSD新モデル「SanDisk Extreme microSD card with A1」。Ultraより上位モデルで、読み出し速度は最大100MB/sに達する

 ブースでは、A1対応のmicroSDカードをスマートフォンに搭載した場合に、どれだけアプリケーションのパフォーマンスが高速化されるのか、実際にスマートフォンを利用してデモが行なわれていた。

 実施内容は、同じスマートフォンを2台用意し、一方にA1に対応しない従来のSanDisk Ultra microSDカードと、もう一方にA1対応のSanDisk Extreme microSDカードを装着し、ゲームアプリを同時に起動してその速度を比べるというもの。

 その様子を撮影した動画を見てもらうとよくわかるが、A1対応のSanDisk Extremeを装着したスマートフォンのほうが圧倒的にゲームが起動した。

A1対応microSDカードでスマホの空き容量問題を解決
Extream版は日本でも3月より展開予定か

 内蔵ストレージ容量の少ないスマートフォンの場合、microSDカードにゲームなどのアプリのキャッシュやデータなどが置かれることが多くなり、パフォーマンスが低下する場面もあるが、A1対応のmicroSDカードを装着すると、そういった懸念はなくなるばかりか、従来よりも快適にスマートフォンを利用できるようになる可能性が高いだろう。

 なお、以前日本でのSanDisk Ultra Premium Editionの発売について確認した場合、発売の予定はないとの回答を得ていたが、今回発表されたSanDisk Extreme microSD card with A1については、「日本でも発売を予定している」と現地スタッフよりコメントを得た。

 米国では3月に販売が開始され、256GBモデルの販売価格は199.99ドル。日本では3月からやや遅れての販売になる予定で、価格は現在発売されているA1非対応のSanDisk Extreme microSDカードと同じになるとのことだ。

SanDisk Extreme microSD card with A1は最大256GBまで用意。256GBモデルの米国での価格は199.99ドル。日本での発売も予定されている

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