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17メガワット分のソーラーパネルを設えて100パーセント再生可能エネルギーを使用

アップル、巨大な曲面ガラスで覆われた新社屋「Apple Park」4月から移転開始

2017年02月23日 19時36分更新

 アップルは2月22日、広さ175エーカー(東京ドーム15個分相当)の新社屋「Apple Park」への社員の移転を4月から開始することを発表した。6ヵ月以上をかけておよそ1万2000名の従業員の移転するとしている。社屋および敷地内の建設は引き続き今夏いっぱいかかる予定だという。

 Foster+Partnersの協力の下でデザインされたApple Parkは、円環状をした280万平方フィートのメインの建物の外装を世界最大規模の曲面ガラスで覆っている。広さ500万平方フィートのアスファルトとコンクリートの土地を草地におよそ9000本ものカリフォルニア原産の樹木を植樹した。電力には100パーセント再生可能エネルギーを使用し、屋上部分に17メガワット分のソーラーパネルを設えて、太陽エネルギーを運用する世界最大規模の施設になるという。さらに、自然換気型の建物としては世界最大で、1年のうち9ヵ月間は暖房も冷房も不要になると見込んでいる。

 Apple Parkは、Apple Storeや一般にも開放されるカフェを併設したビジターセンター、10万平方フィート規模のApple社員向けフィットネスセンターやセキュリティーで管理された研究開発施設を設けている。Apple Parkのリング内側にある緑地部分には、社員用として各2マイルの長さにおよぶウォーキングおよびランニングコース、果樹園、草地、人工池が配置されている。

 Apple Park内で最も高い丘の上に位置する今年後半オープン予定のシアターは、アップルと世界に与え続けている影響に敬意を表して「Steve Jobs Theater(スティーブ・ジョブズ・シアター)」と命名される予定だ。シアターは席数1000の大ホールで、入口の高さが20フィートで直径165フィートのガラス製の円柱がメタリックカーボンファイバー製の屋根を支える設計だ。

 アップルのCEOティム・クックは以下のように述べている。
「スティーブのアップルに対するビジョンは彼の生きた時代をはるかに越えて、現在の私たちにつながっています。彼は、Apple Parkを今後何世代にもわたってイノベーションの拠点とすることを企図していました。職場とそれを取りまく緑地は社員にインスピレーションを湧かせ、環境に配慮してデザインされています。私たちが築き上げた建物は世界で最もエネルギー効率に優れたもののひとつで、新キャンパスは完全に再生可能エネルギーだけで運営されることになります。」

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