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国内外の識者、「Partnership on AI」や「Future of Life Institute」関係者も登壇

3/13・14 総務省「AIネットワーク社会推進フォーラム」(国際シンポジウム)を開催

2017年02月23日 15時00分更新

文● 遠藤諭(角川アスキー総合研究所)

 近い将来、人工知能(AI)はネットワーク化、高度化することで利便性が得られると同時にリスクも生むことが想定される。これは、昨今のディープラーニングの成果のニュースを見ると、すぐそこに迫っている大きな課題といえる。そうした、「AIネットワーク化」の時代にどう対処すべきかついて、内外のトップレベルの有識者を集めて議論する国際シンポジウムが開催される。総務省が、2017年3月13日(月)、14日(火)に開催する「AIネットワーク社会推進フォーラム」だ。

 総務省情報通信政策研究所は、2016年2月から6月まで「AIネットワーク化検討会議」を開催。「2040年代を見据え、AIネットワーク化が社会・経済にもたらす影響およびリスクの基礎的な評価や検討すべき課題の整理」を進めてきた。同年4月に開催されたG7香川・高松情報通信大臣会合において、高市総務大臣がAIネットワーク時代におけるAIの開発原則・指針となる「AI開発原則」を、G7、OECD等において議論を進めるよう提案。参加各国から賛同を得ることができた。また、昨年10月には「AIネットワーク社会推進会議」が立ち上げられている。

 今回のシンポジウムは、「「AI開発原則」を具体化した「AI開発ガイドライン」の策定に向けた国際的な議論の推進等に資することを目的」としたもので、内外の政府関係者、研究者、AIネットワーク社会推進会議関係者など、総勢50人以上が一堂に会する。Amazon、Google、Microsoft、Facebook、IBM、Appleが参画する人工知能の発展にともなう課題に業界全体で取り組むという「Partnership on AI」、イーロン・マスクが巨額の寄付をしたことでニュースにもなった人工知能の脅威に対するボランティア団体「Future of Life Institute」、OECDの代表者、米国、EU、イタリア、ドイツ、フランスの政府関係者、Google Brain共同創始者など有力企業関係者も名前を連ねる注目すべき会議になる見込みだ。

 シンポジウムのプログラム詳細は、http://www.soumu.go.jp/main_content/000466825.pdfを参照のこと。なお、開催概要は次のとおりとなっている。

日時:平成29年3月13日(月)11時00分~17時30分(予定)
        3月14日(火)9時30分~18時00分(予定)
会場:東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール(東京都文京区本郷7-3-1)
主催等
 主催: 総務省
 協賛: 国立研究開発法人科学技術振興機構(予定)
    国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター(予定)
    国立研究開発法人情報通信研究機構(予定)
 後援: 内閣府、日本経済新聞社
 協力: 株式会社角川アスキー総合研究所

参加費及び申込み
 参加費: 無料
 申込み: 「AIネットワーク社会推進フォーラム」ホームページ(http://adnet.nikkei.co.jp/e/ai_201703/)より。(締切:3月3日(金))
※申込み多数の場合には、抽選等により入場を制限する場合あり。

参考リンク
AIネットワーク社会推進会議
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/ai_network/index.html
AIネットワーク化検討会議
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/iict/index.html

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