STマイクロエレクトロニクスは2月17日、IoT機器やウェアラブル機器の状況認識能力をさらに高める3軸加速度センサー「LIS2DW12」を発表した。
2×2×0.7mmの小型パッケージで、低消費電力および低ノイズの複数の設定に対応し省電力と精度、柔軟性を実現した。16bit長出力の製品で、低消費電力を優先するモードと、低ノイズ特性を優先するモードで選択可能だ。どちらのモードでも5つの設定が可能で、両モードとも1つの設定機能を他の4つの設定と連携できる。データ・チェックのためにシステムを起動する回数を減らし、効率的なシングル・バイト転送を可能にした。これによりシステムの消費電力を最小化し、バッテリーの長寿命化に貢献してる。90μg/√Hzまで低減したノイズ密度により、ヘルスケア/フィットネス機器、ゲーム機、産業用センサーや環境モニターなど、次世代アプリケーションの測定精度を向上させるという。
スタンバイ電流は50nA、低消費電力モード(1.6Hz)の電流は380nAに抑えているのでバッテリーにかかる負荷を軽減している。電源電圧範囲は1.62V~3.6Vなので、小型のコイン電池やボタン電池でも長時間駆動が可能だ。さらに、32サンプルセットを格納できるFIFO、内蔵温度センサー、プログラム可能な割り込み処理機能(自由落下・ウェークアップ・活動中/停止中の検知、6軸/4軸方向検知、タップ/ダブルタップ検知)などが搭載されている。
LIS2DW12は現在サンプル出荷中で、2017年第1四半期に量産開始予定。参考価格は、1000個購入時におよそ0.75ドル。
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