ジャパンディスプレイは2月13日、透過率80%の4型透明カラーディスプレーを開発したことを発表した。
同社の独自の技術を導入することで、従来のカラー液晶ディスプレーに必須であったカラーフィルターや偏光板を取り除くことで透過率80%を実現したという。このような高い透過率は、拡張現実(AR)などのデジタルコンテンツと現実世界を同時にクリアーに表示して一体感のある表現を可能にするという。
同社では、ショーウィンドーを使った広告や教育、車載用途など新しいディスプレーの用途を想定。今後は同技術を中~大型のディスプレーに展開しつつ2018年度以降の量産開始を目指すとしている。
画面サイズは4型で、画素数は横300×縦360ドット、精細度は117ppi、最大表示色は1677万色、透過率は80%。
同開発品は、日本電信電話とパナソニックが共同で開発中の「透明ディスプレイを搭載したシンプルなポータブル端末」に採用され2月16~17日にNTT武蔵野研究開発センタで開催する「NTT R&Dフォーラム2017」に出展予定だ。
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