週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

心拍数をモニターしながら驚異のバッテリー持ち!

心拍、スマホ通知に対応した仏スマートウオッチ「Withings Steel HR」を試す

2017年02月15日 12時20分更新

ジムでサイクルマシンを使ったエクササイズの記録。4段階の心拍ゾーンすべてが記録された。これは明らかに頑張り過ぎである。

時間帯での運動強度も表示される。ところどころにインターバルがあり、休んでいるのだが、心拍数は上がり続けていた。

運動強度表示で自分に適したペースを探せ!

 心拍センサーを搭載したことで、心拍トレーニングに対応。自分に適した運動強度が心拍ゾーンによって、簡単に分かるようになった。Steel HRは4段階表示で最大心拍数に対して下記の運動強度を示している。

  • ピーク(マクシマル)最大HRの90〜100%=最大で数分間、瞬発力向上
  • 強(インテンス)最大HRの70〜90%=筋力・基礎代謝量向上
  • 中(モデレート)最大HRの50〜70%=脂肪燃焼・持久力向上
  • 低(ライト)最大HRの50%まで=家事や軽い歩行など、運動効果ナシ

 これらの測定結果を参考に、ダイエットしたい、筋肉を付けたいなどの目標にごとに心拍数を見ながら運動強度を変えれば、効果的なワークアウトができる。また、同じ運動に対して心拍数が上がらなくなれば、心肺機能が向上したことも分かる。

 ランニングのパフォーマンスアップに効果的と言われてきた心拍トレーニングがSteel HRによって手軽に始められるようになり、あとどれぐらい頑張ればいいのかという目標がリアルタイムで見える化されるメリットは大きい。

ダッシュボードでは、さらに詳細データが表示できる。必要に応じてウィジェットを追加して表示項目を増やせる。

ダッシュボード左上の蝶のアイコンの羽根をタップして体重、活動、睡眠、心臓の4つのパートで追加できるウィジェットを表示できる。

「Health Mate」のデータはWithingsのWebサイトにあるクラウドに転送して自分専用のダッシュボードで確認できる。

充実のライフログ機能が魅力

 Withings Activiteユーザーのこれまでに蓄積された運動から睡眠まで、24時間の活動データは自動的にSteel HRに記録が引き継がれる。睡眠に関しては、深い眠り、浅い眠り、目覚めた回数の3種類のデータと、設定した目標睡眠時間の何パーセントまで達成したか、また睡眠時の心拍数も記録される。さらにサイレントアラームのバイブで静かに目覚めることもできる。

 Steel HRはスリムで軽量なため、一般的なリストバンド型活動量計やスポーツウオッチタイプより装着感がよく、気にならず眠れた。目覚ましアラームの振動も、強すぎず心地良いものだった。睡眠中の心拍数も自動的に記録されるが、サイクリングやウォーキングなど時間を決めて運動する場合は、ボタンを長押しすることでワークアウトモードを起動できる。このモードでは心拍数の計測が持続的になり、より正確な心拍数と運動強度が計測できる。

トップ画面はタイムライン表示で、歩数、睡眠時間などが表示される。また、コーチング、新機能の情報などもここに表示される。

同社の体重計を使えば体重、体脂肪率、BMIがワイヤレスシンクでアプリに表示される。手動での入力にも対応する。

睡眠の詳細画面では、深い眠り、浅い眠り、目覚めた回数が棒グラフで示され、トータルの睡眠時間が表示される。

睡眠時の心拍数もグラフ化され、測定時の心拍数が見られる。

活動時間も心拍数を元に運動強度が分類され時間で示される。

ウォーキングやフィットネスなどはワークアウトモードを使って、より正確に記録できる。

早速、使用してみた

 液晶タッチディスプレー型のスマートウオッチの弱点は、電池をセーブするために液晶画面が必要なとき以外は、OFFになっており、すぐに時間が分からないことだ。また心拍センサーを搭載した、スポーツ系の活動量計は、ビジネスシーンにそぐわないモデルが多い。フランスブランドのSteel HRは、奇をてらわないデザインのため、どんなシーンにも違和感なく溶け込み、また時間を知るという腕時計本来の目的も果たせる。

 さらに今回、サブダイヤルに液晶画面表示が加わったことで、暗闇でも時間が分かるようになった。この画面によりスマートフォンの通知など、新たな情報が得られるのだ。電池寿命は約25日もあるので、毎日充電する煩わしさもない。アナログ針で1日の運動量の何パーセントまで達成しているのかも一目で分かる。

 「iPhone 7 Plus」で試用したが、Bluetooth接続は極めて安定しており、アプリを起動するだけで、すぐに最新データに更新された。専用アプリは多機能で見やすく整理されている。活動量を示すグラフは、心拍数とトレーニング強度が切り替え式になっているのがやや残念。2種類以上のデータを同時に表示できると、トレーニングの際により分析しやすいと思った。しかし、ヘビーデューティではなく、シンプルな文字盤のデザインは他社の追従を許さない優れたものだ。


■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう