4K動画も撮れるカメラ性能
設定は多いが画質はあまり期待できない
スマホのカメラと言えば、風景や食事の写真を撮ってSNSにアップするというのに使う人が多いでしょう。GRANBEATにも背面は1600万画素で4K(30fps)動画撮影にも対応。正面カメラは800万画素となっています。
背面はソニー製の「IMX298」を搭載しているため、画質はある程度満足のいくものでしたが、ホワイトバランスの自動調節などは、キャリアのハイエンドスマホのものと比べるとやや劣るように感じました。
また、正面カメラでセルフィーを試してみたところ顔認識AFはあるものの、美顔効果などはほとんど効いていないようでした。
ただ、GRANBEATを使うユーザーはやはり音を重視される方が多いでしょうし、あまりセルフィー用のカメラとしての性能を求めるということはあまりないと思います。
micro SDカードを挿しても使える「DSDS」
APNも複数プリインストール
いわゆるスマホ好きが最も注目したいGRANBEATのポイントは、やはりSIMまわり。昨年から日本で2枚のSIMを活用できる4G・3G対応のデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)スマホは増えてきましたが、micro SDカードスロットとの排他仕様のものが多く、実用上使えないことが多々ありました。
しかし、GRANBEATはSIMカードのスロットとmicro SDカードのスロットが独立しているため、micro SDカードを使ってもDSDSが使えます。
ドコモと「OCN モバイル ONE」のSIMを挿してAPN設定を確認したところ、10種類のAPNが表示されました。ASUSのZenFoneなどはより多くのAPNが表示されるため、やや少ない印象ですが、主要なMVNOはおさえているようにも見えます。
メインスマホとしては難しいが
「特化型スマホ」としては非常に欲しくなる
性能はまったく問題ありませんが、重さとカメラの絵づくりなどがネックで、GRANBEATをメインスマホとして使うのはやや難しいと言えます。
一方で、128GBのストレージ、micro SDカード利用と両立できるDSDS機能、高級品らしい本体の質感など、所有欲、物欲を刺激する要素も確かに備えています。
カメラにスマホ機能を付けたパナソニックの「DMC-CM1」があったように、ハイレゾプレーヤーにスマホ機能を付けたこのGRANBEATも、オーディオマニアだけでなくガジェットマニアならぜひ手に入れて使ってみたい製品です。
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