オンキヨーがつくったSIMフリースマホ「GRANBEAT」。これまであった「ハイレゾ音源の再生に対応したスマホ」ではなく、音に徹底的にこだわった「ハイレゾプレーヤー」に「スマホ機能を搭載」という指向の端末です。
とはいうものの、実際に購入したら通話やブラウジング、SNSなどスマホとしても使いますよね。そこで、スマホとしてはGRANBEATはどのぐらいの性能や特徴を持っているのか確認してみました。
長時間の使用は重量的に難しいが
細かい装飾や質感、ギミックは楽しい
まずは、外観およびサイズ感について。筐体は黒く、素材はアルミ製の削り出し。アルミ特有の冷たい感じはなく、まさに高価なオーディオ機器らしいしっとりした感触があります。また、背面や正面には文字やロゴが彫り込んであり、一定の所有欲は満たしてくれます。
ディスプレーは、5型フルHD解像度(1080×1920ドット)液晶ですが、額縁が太いため最近のスマホと比べると、ディスプレーサイズの割りにはかなり大きめ。さすがに、5.5型の「iPhone 7 Plus」より大きいわけではないものの、5.2型の「Xperia XZ」と比べると縦の長さは違うものの、幅はほとんど同じです(どちらも公称値72ミリ)。
気になるのは大きさより重さです。234グラムと、片手で持つとかなりずしっと来ます。音楽を聴いていればマイク付きのイヤホンなどを使っているケースもあり、一概には言えませんが、長電話するのには向いていないと言えます。
しかし、元々がポータブルオーディオ機器として設計されているだけあり、角は丸めてありますし、とくに左側面はボリュームノブに指が自然と向かうようになだらかな曲線の凹みが施されているため、ホールド感に不満はありません。
側面のレイアウトもスマホとしては非常に特殊。左側面には前述のボリュームノブ。右側面には音楽プレーヤー用の「戻る」「再生・一時停止」「次へ」キーと、電源キー、そしてホールドスイッチがあります。
このホールドスイッチをオンにすると画面のタッチ操作は一切効かなくなります。スマホとしては少し違和感がありますが、ポケットなどに入れて画面を見ずに側面のボタンだけで操作するという需要がある音楽プレーヤーとしては必要な特徴と言えるでしょう。
ちなみに、Androidのスクリーンショットは一部端末を除き「音量下+電源キー」が一般的ですが、GRANBEATは音量下キーがないので「戻る+電源キー」となります。
プリインアプリなど中身は非常にシンプル
128GBストレージのAndroidスマホは稀少
続いて、ソフトウェア面を見ていきましょう。OSはAndroid 6.0 Marshmallowを採用。設定画面や主要アイコンは、GRANBEATの世界観にあったデザインに変更されていますが、基本機能の部分などはほとんど素のAndroidのもの。そのため、本機の魅力のひとつである128GBのストレージを、フルに生かすことができそうです。
また、CPUはSnapdragon 650(1.8GHz+1.4GHz、ヘキサコア)で、メモリーは3GB。いわゆるハイミドルレンジと言われるようなスペック構成で、AnTuTuベンチマークの3回連続実行した総合スコア(平均値)は「70786」。
前述のとおりかなり重量のある端末なので「スマホゲームにオススメ」とは言いづらいですが、やや高負荷のかかるゲームでも動作させる分には問題ありません。
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