地図を見ると、3Dグラフィックが浮かび上がる「Golden Mystery」
もうひとつのアドベンチャーゲーム「Golden Mystery」では、印刷したARターゲットとなっている地図を「MOVERIO BT-300」で見ると、部屋のグラフィックが浮かび上がる様子が印象的だ。その中で主人公を動かし、人に話を聞くなどして謎を解いていく。全編英語なので多少ハードルは高いが、面白い試みではある。
360度敵だらけ! ジャイロセンサー活用のシューティングゲーム「PSYCLOPs」
「PSYCLOPs」(Imaginary Computer作)は、「MOVERIO BT-300」のジャイロセンサーを使ったシューティングゲーム。上下左右を振り返って飛来するエイリアンを見つけ、それを撃破するという内容だ。シューティングゲームとしてはシンプルだが、エイリアンを探すのに肉体的な動きが必要になるので、意外に熱くなる。
「PSYCLOPs」のプレイ中は、前後左右を見回しつつその場でぐるぐると体を回すことになり、想像以上に忙しくて楽しい。「MOVERIO BT-300」は画面と同時に現実が見えるため、周囲の物や人にぶつかる心配は少ないものの、念のため遊ぶ前に周囲を片付けておくといいだろう。
「MOVERIO BT-300」のジャイロセンサーを使ったシューティングゲーム、「PSYCLOPs」(Imaginary Computer作)。上下左右を振り返って飛来するエイリアンを見つけ、それを撃破するというものだ。シューティングゲームとしてはシンプルだが、エイリアンを探すのに肉体的な動きが必要になるので、意外に熱くなる |
こうしたシューティングゲームもいくつかあり、ジャイロセンサーを活用して敵を見つけて撃ち倒す「マイクロロボットシューティング」(Quest-Com作)や、宇宙空間で飛来する小惑星をひたすら破壊する「Asteroid Fighter」(Spin Realidad Aumentada作)、ゴーストを倒す「GhostHunterAR」(Spin Realidad Aumentada作)、魔法少女が敵を撃ち倒す「Magical Defender」(Yusuke Kurokawa作)など、さまざまな種類がある。
カラフルなボールを移動させ、色で揃える「Lyfoes」
「Lyfoes」(Anar Ibragimoff作)は、試験管(?)に入ったカラフルなボールを移動させ、色ごとにそろえていくパズルゲーム。最初は色がバラバラに積まれたボールを移動させるのだが、同じ色同士しか重ねられないため、どのボールを、どういう順番で、どこに移動させるかを考えなければクリアできない。
特にARを意識した機能などはないのだが、シンプルなぶん熱中度は高い。同じようなパズルゲームとしては、同じフルーツ同士を繋げて消していく「フルーツぷちぷちライトM」(mizmon21)などがある。「MOVERIO BT-300」のコントローラーはゲーム向きとはいえないため、激しい動きや精密な操作が必要となるゲームではBluetooth接続のゲームパッドなどを用意して遊んだ方がいいだろう。
ARならではのゲームがもっと増えてほしい
個人的には、”スキマ時間”にスマートフォン用ゲームと同じような感覚で遊べるパズルゲームがもっとも楽しめた。手探りでコントローラーを操作しながら頭を使っていると、思ったよりも集中してゲームにハマったのだ。
ただ、「MOVERIO BT-300」の機能を活用したゲーム、例えば、ARを使って現実世界にキャラクターを表示するものや、ジャイロセンサーを活用し実際に見る方向によってゲームの向きも変わるものなどはあるものの、今のところそう多くはない。このあたりは、ARを生かした新しいアイデアで作られたゲームがさらに登場することを期待したい。
(提供:エプソン販売)
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