スリーアイズは1月26日、ウェブ広告配信ネットワークサービス「CANDY」の販売を開始した。NECパーソナルコンピュータとSRIインターナショナルが共同で開発していた人工知能に関する成果技術を使ったサービスだ。
CANDYはニュースなどのウェブ記事と連携する広告や関連記事を選択するサーバーソフトウェア。人工知能と連携することで日本語で書かれた記事の意味を理解し、画面上に記事内容に関連する最適な記事や広告を表示する。
共同開発の人工知能は日本語文章の関連性を理解できる機能を備えている。インターネット上にある膨大な日本語コンテンツを機械学習することで日本語圏の生活者が備えている知識に匹敵する「知識辞書」を得ることでウェブコンテンツの話題を解釈するという。
たとえば、「花園」という単語は「花の植えてある庭園」という意味だが、「ラグビー」のトピックでもラグビー場の呼称として一般的な単語で、「高校ラグビー」といった単語とも関連性が高いといった知識を備えている。
従来のウェブ広告では個々の読者の閲覧履歴から情報と関連性の高い広告を表示していた。CANDYでは「競技名」「チーム名」「リーグ名」といった関連から意味を解釈し、現在興味を持って見ている記事内容と関連性の高い商品広告などを自動で選出しレコメンド表示する。
違和感のない広告を提示することで、広告のクリックレートやネットショップ商品の購入率アップさせるという。テスト運営では大手ネットショップの物販広告をクリックした件数を母数に、購入に至った平均購入率が3%以上という結果を残した。
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