ここのところあまり明るい話題の聞かれなかったBlackBerryですが、2016年12月15日にアルカテルブランドのスマートフォンを手掛けるTCLコミュニケーションと長期ライセンス契約を締結。今後もBlackBerryブランドの新モデルがTCLから登場する予定となりました。
「BB」ロゴのついたスマートフォンがこれからも出てくるという事実は、ひと安心と言えます。
さて、そのBlackBerryは2016年6月にニューヨークのマンハッタンにポップアップストアをオープンしました。
大規模なお店ではなく簡易店舗、いわゆる「キオスク」。スマホのブランド専門店は世界的に数の少なくなりつつありますが、一体どんなお店なのでしょう?
簡易店舗ながらも現行モデルはすべて取り扱い中
BlackBerryのキオスクが入っているのは、マンハッタンの南側、ワンワールドトレードセンター(1WTC)のすぐ横、高級ブランド品の店なども入っているショッピングモール「ブルックフィールド・プレイス(Brookfield Place)」。年中無休ですが、営業時間は曜日で若干異なります。
お店を求めてモール内に入ると、すぐに見つかりました。簡易店舗なので確かに見た目は小さいですね。でも、見ていると結構お客さんの出入りがあります。
いまのBlackBerry端末は普通にAndoridスマートフォンとして使えますし、BlackBerryブランドに惹かれてお店にやって来た人も多いのでしょう。
スマートフォンは現行モデルを展示。「Priv」「Passport」「DTEK50」「DTEK60」の4機種。やはり一番入荷しているのはPrivだそうで、閉じると普通のスマートフォン、開けばBlackBerryらしいQWERTYキーボードが使える点が受けているのでしょう。
価格もいまなら399ドルと大幅に値下げ中。今後、このスタイルの製品が出てくる可能性が低いだけに、おさえておくならいまかもしれません。
製造元は変われど、BlackBerryらしいこだわりがある「DTEK50/60」
一方、いま最も注目を浴びているのがDTEK50です。TCL製で、ベースモデルはアルカテルの「IDOL 4」。価格は299ドルと手ごろで、普通のスマートフォンとして使うのもいいでしょう。
なお、内部はBlackBerry関連のアプリやセキュア関係のカスタマイズがされているなど、きちんとBlackBerry仕様になっています。
本体形状は同じでも、外観の色や質感、仕上げは全く別のもの。背面から見るとBlackBerry製品そのものですね。
ベースモデルである「IDOL 4」は背面がガラス仕上げですが、DTEK50はすべり止め加工した独特の形状。いままでのBlackBerry端末ともちょっと違う仕上げです。
側面にはIDOL 4そのままに、ショートカットキーの役割を果たすボタンも搭載しています。なお、上のモデルに「DTEK60」がありますが、お値段は499ドルとやや高め。
それでも、Snapdragon 820に5.5型WQHD解像度(1440×2560ドット)有機ELディスプレー、2100万画素の背面カメラと、なかなかのもの。他社のハイエンドスマートフォンよりもコスパの高いモデルです。
アクセサリーもあるのでモバイラーはぜひ立ち寄ろう!
また、本体以外にはアクセサリーも充実。ただし、ケース類はあまり無く、カーチャージャーやモバイルバッテリーなど充電系の製品が充実しています。
BlackBerryロゴ入りのモバイルバッテリー「MP-12600」は59.99ドル。BBロゴの入った12600mAhのバッテリーで、これはBlackBerryファンのみならずモバイラーならぜひ持ちたい製品かも。
なお、この店舗で買い物をすると、オリジナルのBlackBerryバッグに入れて渡してくれます。不織布性の簡単なものですが、買い物をしないともらえない限定品。ニューヨークへ行く機会があったら、マニアの方はぜひここで買い物をしましょう。
ブルックフィールド・プレイスを西側に出るとすぐハドソン川。周辺は遊歩道にもなっていますし、川の向こうに小さいながらも自由の女神が見えます。また、地下で直結しているワールドトレーディングセンターにはアップルストアもあります。付近を観光するついでに、BlackBerryのお店に立ち寄るのもいいですね。
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