週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

おいしく飲もう

おしるこ4缶ゴクゴク飲み比べ! 失われた日本のお正月を取り戻す

2017年01月01日 15時00分更新

伊藤園「大納言しるこ」115円(税別)
185g、88kcal

 甘 み :★★★☆☆
 香 り :★★★★☆
まろやかさ:★★★★★
粒ストレス:☆☆☆☆☆
粒の大きさ:★★☆☆☆
粒の存在感:★★☆☆☆

 おしるこ缶界のキングといえる、伊藤園の「大納言しるこ」。都内を歩いていて最も見かける頻度が高かったのが本商品でした。

 上品な甘みを特徴とする北海道産“大納言小豆”を100%使用し、あずきをそのまま缶に詰め、じっくり茹で上げる独自の特許技術「まるごと茹で上げ製法」を採用することで、素材本来のおいしさを逃がさず、濃くてしっかりとした味わいに仕上げているそう。缶の中で茹で上がる様子、死ぬ前に一度見てみたい。

 業界初という「粒がよく出る新容器」も大きな特徴です。また、広口缶(ボトル缶)タイプのものもあり、飲んでいる途中でもフタを閉めて振れる点が筆者は大好きなのですが、この冬は見つけることができませんでした。

セクシーな“くびれ”が粒ストレスから解放してくれる

 何度も飲んだ味ですが、いざ改めてほかと比較すると新たな発見がありました。

 まずまろやかさが抜群にいい。缶でありながら缶ジュースの枠にとらわれない、おしるこらしいとろみのあるお汁です。ドロドロとサラサラのちょうど中間であり、飲み終えたあとのベタつきがないのがさらに驚きです。

 クセのない上品なあんの香りもよく、出社前に飲むおしるこ缶としてはベストの条件が揃っています。強すぎるおしるこ感(口のベタつき、ザラつき、甘い香り)は、ときに仕事中、周囲の反感を買ってしまうことがあります。スッと抜けていく後味は秀逸で、おしるこを飲んだ実感はしっかりとあるのにコーヒーや栄養ドリンクさながらの速攻で飲み干せる、高い完成度を誇る缶飲料であると思います。

糖度計を覗くと、値は21%

 次にあずきの粒についてです。

 粒は小柄でやわらかく、かつ崩れやすいため、あずきを噛んで食べたい派にとっては残念に感じるかもしれません。しかし、ゆえに缶のなかにも口のなかにも粒が残りづらくなっている、という側面も。これを強みとするか弱みとするかは、好みによるところでしょうか。ちなみに大納言あずきは小さいながらもとても甘く、ポテンシャルの高さがうかがえました。

粒は小柄。幅6mm~7mm程度

 「大納言しるこ」というダイナミックな響きは、強烈な甘みと巨大な粒を想起させます。しかし実際は上品さに満ちた繊細なおしるこ缶です。街で見かけたら、ぜひ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります