秋葉原中央通りから一歩進んだ路地にある、老舗喫茶店「フルーフ・デゥ・セゾン」。ここが、「男性一人でも入りやすいスイーツ店」との評判を聞いてお邪魔しました。
明るくのんびりした店の空気が、男性にも気兼ねさせないのでしょうか。 取材時には、評判どおり男性の一人客や、ティータイムを楽しむ奥様方の姿がありました。店先には自転車も止まっていて、どうやら地元の方が多く足を運んでいるようです。
さて、私がお店に入っていちばんに目に入ってきたのは、カウンターに並ぶフルーツとクロワッサン。ここの看板メニューです。提供されるフルーツは、すべて築地・大田市場からの直送。クロワッサンも店舗で焼き上げているそう。
いい色、いい形、いい匂い……。お口を誘惑してきてたまりません。早速メニューを開けば、さすがフルーツが目白押し。まずは、目玉のパフェメニューから2品。
フルーツパフェ(1800円)
下手に手をつけたら崩れてしまうのではないかと思うほど、色とりどりのフルーツが溢れんばかりにぎっしり!上部のゴロッと大きな果物は、思い切って手づかみで食べるのが楽ちんです。フルーツはカップの奥底まで詰っていますが、底の方は細かくカットしてあり、スプーンで食べやすい。こんなにたくさんのフルーツを食べられる機会はそうそうありません。体にもよさそうだし、とっても幸せな気持ち……。
しかも、きっと某高級フルーツ店と遜色ないお味です。オレンジやグレープフルーツは、たしかに酸っぱみもあるけれど断然甘い!普段口にしている柑橘類とは明らかに違いがあり、驚かされます。
それと実を言うと私、メロンがあまり得意ではありません。積極的に食べたいと思わないって、程度ですが……。いいパフェにはやっぱり、メロンは付き物ですよね。けれど食べてみると、意外とすっきりした甘さ。苦手に思っていた、粘つくような甘みや後味もなく、これならいくらでも食べたいと思えます。つまり何が言いたいかと言うと、苦手を克服できるほどのハイクオリティーということ!だってどのフルーツも満遍なくおいしいんです。よそで食べたら、もっとお値段張るのではないでしょうか…………。
ぶどうのパフェ(1500円)
続く2品目は、期間限定メニュー(11月に終了)とのこと。果物は時季の味覚。上記の「フルーツパフェ」を含めて、仕入れの状況によって、メニューの内容やお値段は変動があるようです。
さて、見るからに葡萄尽しのこちらのパフェには、「シャインマスカット」と「ナガノパープル」が詰まっています。どちらも種がまったくないうえ、皮ごと食べられるとあって人気の品種。皮ごと食べても、柔らかで渋みがなく、甘くて味も濃厚です。
「フルーツパフェ」と違い、こちらは葡萄一色とあって、果物以外の工夫が冴えています。写真を見ると、先程の「フルーツパフェ」に比べて生クリームが多いように見えますよね。ここの生クリームは、おそらく砂糖を最低限にして作られているのではないでしょうか。フルーツが十分甘いので、これくらいがちょうどいい。中央の葡萄シャーベットもほんのり酸味が効いていて、フルーツの甘みを際立たせてくれます。
けれど食べ進めると、そのすぐ下にあるバニラアイスは濃厚で、中盤の味のアクセントに。最下層は、さっぱりしたヨーグルトに、刻んだマスカットが含まれています。まさに、飽きのこないデザイン!一年中頼めたらいいのに。来年が今から楽しみです。
さて、お次はもう1つの看板商品、クロワッサンも注文しましょう!クロワッサンには、セットメニューと、単品メニューがあります。
クロワッサンサンドセット・Aセット(1000円)
セットメニューでは、クロワッサンサンドを、ハム、ツナ、フルーツから1種、選ぶことができます。カットフルーツがセットに含まれているので、ここではハムサンドを選択。
フルーツサンド(400円)
さらに、せっかくフルーツのお店なので、試したい気持ちが勝って単品でフルーツサンドもオーダーしちゃいました。
クロワッサンは、焼き色から期待できるとおり、香ばしくサクサクした食感が魅力。特筆すべきは、パン生地自体に甘みはほとんど感じないこと。そのため、ハムやレタスが入れば、おかずパンにちょうどいいです。フルーツが入れば、やっぱり果物が十分甘いので、スイーツパンとしても良い仕上がりでした。
クロワッサンらしいバターの味も十分しますが、もしかしたら最近の流行より控えめなのかもしれません。おかげで胸焼けの心配もなく食べ切れました。
ブルーベリージュース(800円)
最後に喫茶店らしく、ドリンクメニューを少しご紹介します。さすがに、どこまでもフルーツ尽しです!
この店舗の果物のクオリティーそのままに、ぎゅっと濃縮されたフレッシュジュースとあって、もう間違いようのないおいしさ。私、フレッシュジュースは目覚めのお供にときどき飲みますが、やはり普段口にしているものとは味が明らかに違います。飲んだそばから目がよくなりそうです(笑)。
自然な甘さっていいですよね。どんなに濃厚でも、うわさどおりで軽やかです。ほかにも、オレンジやバナナミルクなどの定番から、木イチゴやゴールデンパインなど珍しいフレッシュジュースも。さらに炭酸入りのスカッシュドリンクもあるようなので、ぜひ試してみてください。
もちろん、フルーツ以外のドリンクメニューもあるのでご安心を。コーヒーや紅茶の単品注文にはチョコレートをつけてくれるのも、つい足を運んじゃう魅力なんですよね!
アキバの喧噪に疲れたら、ぜひ「フルーフ・デゥ・セゾン」に行ってみてください。中央通りから一歩進んだだけで、時間の流れがまるで変わります。明るい日差しの中ゆったり気ままに過ごす時間は、格別の贅沢ですよ。
フルーフ・デゥ・セゾン
住所:東京都千代田区外神田4-11-2
営業時間:10:00 〜 18:00(土日祝日は11:30 〜 18:00--
定休日:水、木曜日
URL:http://fruitdesaison.moo.jp/
※仕入れによって価格変動あり
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります