今でこそAndroidには「Andoroid Wear」、iPhoneには「Apple Watch」と身につけるスマートデバイスは当たり前に存在していますが、Xperiaには随分前から全面がディスプレーになった「LiveView」や、「SmartWatch(MN2)」、「SmartWatch2」といったウェアラブル端末がありました。
そして現在は、2014年発売の「SmartWatch 3(SWR50)」が現行モデルとして継続しています。
「2年前のモデルは古いのではないか」と思うのはごもっとも。筆者も新しいモデルが出て欲しいとは思いつつも、基本的なOSの変化がない現在でもできることは変わらず、むしろ価格が激安になり人気が再燃しています。
「SmartWatch 3(SWR50)」の心臓部となるコアユニットの外形寸法は、縦約51×横約36×厚さ約10mmで重量は38g。コアユニットの小ささに反して、単独で持つとズシッとした重みを感じます。
ディスプレーサイズは1.6型で解像度は320×320ドット。コアユニットは内型に押した時にだけ外れるようになっており、シリコンバンドは留め具でカッチリ装着するため、腕に身につけている限りはコアユニットが誤って抜け落ちるなんてことはありません。
このコアユニットはウェラブル端末用のOS「Android Wear」で動作しています。スペックはプロセッサーがSnapdragon 400(1.2GHz、クアッドコア)、512MBのメモリーと4GBのストレージを内蔵しており、さながら小さなAndroid端末です。センサー類は加速度、ジャイロ、磁気、GPS、さらに光センサーを備えています。
背面にあるカバーを外すと充電用のmicroUSB端子が現われます。専用の端子ではなくmicroUSBなので汎用性があることは良いのですが、充電するたびに腕から外し、カバーを開けないといけません。バッテリーはほぼ1~2日に1回ペースで充電しないといけないと思うと正直めんどうなので、せめてもうちょっとスマートにできればいいのに、という気もします。
「SmartWatch 3(SWR50)」のスタンダードモデルは、ディスプレー周辺からバンドまでゴムゴムなシリコン製でちっとも時計に見えません。買った当初は「一体どういうセンスをしているんだ」と小一時間ほど問いただしたくなりましたが、防水防塵(IP68相当)性能を備えており、このシリコンバンドごと付けたままシャワーを浴びたり、水の中に浸ってもOKという使い勝手を重視しているそうです。
さて「SmartWatch 3(SWR50)」を使うには、もちろんXperiaと連携する必要があります。XperiaにGoogle Playストアから「Android Wear」アプリをインストール、そしてBluetoothで接続された「SmartWatch 3(SWR50)」とペアリングをしてあげればOKです。
Xperiaにウォッチフェイスアプリをダウンロードすると、「SmartWatch 3(SWR50)」のディスプレーをデジタル式やアナログ時計などさまざまな見た目に変更できます。これで気分次第で、いつでもいろいろな時計スタイルを楽しめます。
しかし、ウォッチフェイスをいくら変えても物理的な見た目部分は変わりません。「SmartWatch 3(SWR50)」はコアとバンドが分離するという特性を活用して、バンドを変更して着せ替えできるというのもひとつの魅力です。シリコンタイプのリストストラップには、ブラックのほかにホワイト、ピンク、ライムといったカラーバリエーションと、ベーシックな時計スタイルで使えるメタルバンドが用意されています。
メタルバンドは、いわゆるふつうの時計と同じバンドの構造で、SONYのロゴの入った光沢のあるパーツの両サイドにあるボタンを押すと、ロックが外れて広がるタイプ。専用の先の尖った工具で矢印のあるピンを押すと、ひとつづつコマを外して自分の腕に合わせてサイズを調整できますが、思ったように外れず自力で変えることができない場合は、近くにある時計店に相談しましょう。
さて、シリコンのリストストラップからコアを外し、メタルバンドへ付け替えるとコアのディスプレーはキレイにメタルバンドと一体化し、ガラっと雰囲気が変わります。適度な重量もあっていい感じです。
シリコンのリストストラップは夏場にカジュアルなスタイルに合わせたり、若干フォーマルな場所では見た目にも一般的な時計のような感覚で使えたりと、シチュエーションによって使い分けられるというのが良いかもしれません。
毎日身につけるとなると見た目も気になるところなので、自分の好みのバンドとウォッチフェイスを見つけましょう。ということで、次回は実際にXperiaと連動してどういうふうに役に立つのかを解説したいと思います。
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