ライカカメラ搭載の2モデル目となるファーウェイ製スマホ「HUAWEI Mate 9」が日本でも発売になりました。
一方、ファーウェイの母国・中国では、派生モデルとなる「HUAWEI Mate 9 Pro」も今月から登場。P9、Mate 9と合わせて3つのハイエンドモデルが出そろいました。Mate 9の機能を強化したMate 9 Pro、そのファーストインプレッションを写真でお届けします。
WQHD解像度の有機ELディスプレーを搭載
「Pro」付きモデルだけどひと回り小さい
ファーウェイのMateシリーズは大画面スマホに属する製品で、毎年秋冬シーズンに発売されています。アップルのiPhoeの「Plusシリーズ」や、サムスンの「Galaxy Note」の対抗モデルと言う位置づけになるわけです。
Mate 9も5.9型フルHD解像度(1080×1920ドット)ディスプレーを搭載したやや大型のモデルですね。これに対し、Mate 9 Proは、Proと名前は付くものの、ディスプレーサイズは5.5型と小型化。その代わりに解像度はWQHD解像度(1440×2560ドット)と高まっています。なお、ライカカメラの画質などはMate 9、Mate 9 Proの両者で同一です。
本体サイズがMate 9よりひと回り小さいこともあり、Mate 9 Proを持っての最初の印象は「MateシリーズというよりPシリーズのよう」というものでした。
指紋認証センサーを搭載したホームボタンがディスプレーの下にあるデザインはむしろサムスンのGalaxyに近いデザイン。Mate 9やP9などとは印象が大きく異なります。
一方、背面側を見ると、縦に並んだデュアルカメラはMate 9を彷彿させるデザインです。金属素材も高級感があり、側面に向かってカーブを描いた形状となっているため持ちやすくなっています。背面側はファーウェイ製品らしさが十分出ていると感じられます。
Mate 9 Proのディスプレーは有機ELで、側面がラウンド加工されたエッジ形状となっています。そのためサムスンのGalaxyシリーズのedgeモデルとデザインはかなり似ています。
それもそのはず、このディスプレーを製造しているのはサムスンディスプレー社ですから、なおさら全体の印象も似たようなものになってしまうのでしょう。
edgeディスプレーは今後増える可能性も
側面のエッジ部分のカーブは本家のサムスン端末よりも緩いようです。それでも手に持ってみると、5.5型よりもひと回り小さい横幅と感じられるのはエッジディスプレー効果でしょう。
しかし、せっかくならば5.9型のMate 9のほうをエッジディスプレーにして、より持ちやすくしてほしかったとも思います。まあ、5.9型のエッジディスプレーのコストを考えるとちょっと難しいのかも。
正面から見るとやや角ばったデザインは、「Galaxy S7 edge」というよりも、販売終了となった「Galaxy Note 7」に近い印象です。最近は各社からエッジディスプレー採用の製品が少しずつ増えており、今後は類似のデザインでどう差別化していくかが課題になりそうです。
Mate 9 Proはライカカメラを搭載していることから、サムスンとは異なるユーザー層をつかむことができるかもしれません。
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