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東芝31年間の集大成となる完成度の高い製品

顔と指紋の認証、そしてペンも備えた薄型2in1ならdynabook V82だ

2016年12月22日 09時00分更新

パフォーマンスもトップクラス

 dynabook V82は、最新のCore i7を搭載した2in1であり、その性能が気になるところだ。そこでベンチマークテストを行ってみた。利用したベンチマークプログラムは、「PCMark 8」、「PCMark 7」、「ファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク」、「CrystalDiskMark 5.2.0」である。PCMark 8とPCMark 7については、レノボ・ジャパンの「ideacentre AIO 510S」と「Yoga 3」の結果も参考として挙げた。

 PCMark 8やPCMark 7のスコアは、ほぼ全ての項目でCore M-5Y10cと128GB SSDを搭載した「Yoga 3」やCore i5-6200Uと1TB HDDを搭載した「ideacentre AIO 510S」よりも、dynabook V82が上回っている。

ベンチマークテスト
項目 dynabook V82 ideacentre AIO 510S Yoga 3
CPU Core i7-7500U Core i5-6200U Core M-5Y10c
ストレージ 512GB SSD 1TB HDD 128GB SSD
- -
PCMark 8
Home conventional 2946 2426 1747
Home accelerated 3630 2992 2183
Creative conventional 2998 2373 1621
Creative accelerated 4490 3309 2547
Work conventional 3303 2687 2289
Work accelerated 3637 3848 3266
- -
PCMark 7
PCMark score 5341 2873 3277
Lightweight score 3206 2157 2199
Productivity score 2516 1591 1494
Entertainment score 3843 2764 1962
Creative score 10158 5520 6355
Computation score 17363 12572 7473
System storage score 5218 1633 5296
Raw system storage score 4882 353 4639

 ファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果は、下の画面キャプチャの通りで、1280×720ドット高品質(ノートPC)のスコアは1926で、「設定変更を推奨」であったが、1280×720ドット標準品質(ノートPC)のスコアは3125で、「やや快適」という結果になった。画質設定を標準以下にすれば、ファイナルファンタジー XIVも十分遊べそうだ。

ファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの「1280×720ドット高品質(ノートPC)」のスコアは1926であった

ファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの「1280×720ドット標準品質(ノートPC)」のスコアは3125であった

 CrystalDiskMark 5.2.0の結果は、下の画面キャプチャの通りで、SATA接続のSSDとしては、シーケンシャルリードはトップクラスであるが、シーケンシャルライトは最速というほどではない。

CrystalDiskMark 5.2.0の結果。SATA接続のSSDとしてはシーケンシャルリードはトップクラスだ

東芝が誇る“全部入り”PCであり、パワーユーザーにお勧め

 dynabook Vシリーズは、東芝がこれまでにdynabookシリーズで培ってきた技術を惜しげもなく投入した、いわば”全部入り”PCである。特に、今回レビューした最上位のdynabook V82は、顔認証と指紋認証の両方に対応し、CPU性能も高い、まさにフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい製品だ。もちろん、価格も決して安いわけではないが、それだけの価値はあるといえる。今まで何台ものPCを使ってきたパワーユーザーにこそ、お勧めしたい製品だ。きっと満足できるだろう。

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