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11.2MHz DSD対応、ICEPowerのD級アンプを内蔵

ティアック、スピーカーもドライブできるコンパクトで高性能なUSB DAC「AI-503」

2016年12月17日 21時00分更新

 ティアックは12月17日、東京秋葉原で開催中の「ポタフェス 2016」に合わせて、来年発売予定の新製品「AI-503」を発表した。2012年11月発売の「AI-501DA」の後継的な位置付けで、USB DAC+プリメインアンプとなる(AIは今後、DAC付きプリメインの型番として使用)。

 USB DAC部分はDSD 11.2MHzや384kHz/32bit対応。既発売のUD503同様、AKM製の「AK4490 VERITA」を2基使用するデュアルモノラル構成で、左右の信号経路は独立した構成にした。クロックは44.1kHzと48kHzの2系統を装備。DAC付きプリメインアンプとしては珍しく、デジタルフィルターの切り替えも可能で、4種類のデジタルPCMフィルターと2種類のDSDフィルターを持つ。フィルター設定はオフにすることもできる。

 ヘッドフォン出力端子は3.5mm4極。バランス駆動ではないが左右のGNDを独立した接続ができる。Bluetooth接続も可能で、aptXに加えて、LDACにも対応している。内蔵アンプはICEPower製のD級アンプで、最大出力は40W+40W(4Ω)。微小信号の再生や高出力時のリニアリティなどを確保できる点が選択のポイントとなった。プリアンプ出力も持つため、アクティブスピーカーやより高出力なパワーアンプとの接続、さらにサブウーファーを追加するなど、柔軟な構成が選べる。

 外観上の特徴であるレベルメーターは、従来は暖色系だったが、精悍で視認性もいい白色照明とした。明るさは3段階でオフでメーター自体の動作をさせないようにもできる。メーターの応答性を高め、聴感上のダイナミクスに合った精緻なものにするよう最適化しているそうだ。

INPUTセレクターの部分で4つのLEDが点灯しているが、これは離れた位置でリモコン操作した際のボリューム位置を示しているため

 アルミ製ノブを使用したボリュームや、フロントパネルとサイドパネルの色を統一した金属筐体は質感も十分。音量は0.5dB単位で細かく調整可能だ。細かな工夫として、離れた位置からも大まかなボリューム位置が分かりやすいように、リモコン操作時にINPUTセレクター用の4つLEDの点灯でボリュームが分かるようになっている。同様に、デジタルフィルターに関してもINPUTセレクターのの光り方で何が使用されているかわかるようにしている。

 本体サイズは幅290×奥行き264×高さ81mmで、重量は3.7㎏。USB、同軸デジタル、光デジタル(背面と前面の2系統)、RCAアナログ、3.5mmアナログ入力端子を持つ。

背面にはスピーカーターミナルのほか、プリアウト端子も備える。

 発売は2017年2~3月を予定。価格は13万円前後+税になる見込み。昨年6月に発表されたUD-503が実売25万円程度で売り出されたのに対して、同じDACを内蔵し、プリメインアンプ回路を持つ点を考えると、リーズナブルな印象がある。

リモコン

TEACのReferenceシリーズのラインアップ

4極GND独立ケーブルに対応したことで、ORBのヘッドフォン用変換ケーブルも併せて紹介していた。

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