スマホやタブレットを利用していると痛感しますが、屋外にはコンセントがありません。ほとんどの場合、建物の中にしかない。しかし、無限にエネルギーを放ち続け、そして電気代も必要ない“アレ”が、我々の頭の上にあるじゃないですか! あの「太陽」が電力源だとォーッ!!
というわけでソーラーパネルです。「YOLK Solar Paper」です。2015年にKickstarterで100万ドル(およそ1億1800万円)を達成、2016年にMakuakeで2600万円を集めた、鳴り物入りのプロダクト。
太陽の下でパネルを開き、USBケーブルをつなげるだけで充電ができるソーラー充電器です。蓄電するのではなく、日光を浴びたら即、給電するという仕組み。晴れた日なら、追加パネルを1枚くっつけて、2時間半でiPhone 6をフル充電できるそうです。
USB出力ポートを2つそなえているほか(出力は2ポート合計で3A)、マグネットを使って、最大5枚までパネルを追加できます。しかも生活防水(IP54)で、屋外の使用でも安心。
ポイントは2点。「薄くて持ち運びに便利、デザインもいい感じ」という外見と、「なんちゃって太陽光発電ではなく、ちゃんと充電できる」という性能です。
黒と金が基調のデザインは質感が高く、持ち運びも便利。追加パネルもあわせて折りたたんで、持ち運びやすい。
性能ですが、とにかく日光さえあればきちんと充電できる。とはいえ、この手の商品は使ってみるのが一番ということで、さっそく屋外に持ち出してみることにしました。
まず、本体を太陽光が当たるように設置し、電流計画面に現れるボルト数(V)を確認します。5.4〜6.0Vだと弱い。6.01〜6.4Vなら普通。6.41V以上だと発電まったなしです。
USBを繋ぐと、電流計画面がアンペア(A)の表示に変わります。およそ1分間で自動的に非表示となりますが、発電量に変化があると再度表示されます。機種にもよりますが、0.3A以下だとスマホの充電にはちと厳しい。
用途としては、やはり、キャンピング、つり、登山などのアウトドア活用でしょうか。日当たりさえよければ、十分、実用的な性能があると思います。太陽光でUSBカイロを充電するというのもおもしろそうです。
位置情報系のスマホゲームを楽しむときには、バックパックやバッグの外側にくくりつければ、充電が切れることなく、アウトドアで楽しめるはず。飛行機や新幹線内で窓からも充電するという発想もありえる。日差しがよければモバイルバッテリーの充電もできます。また、防災グッズの一環としてもよろしい出来ではないでしょうか。
サイズは本体がおよそ幅90×奥行き190×高さ11mm、追加パネルがおよそ幅90×奥行き174×高さ2mm。重量は本体が74g、追加パネルが61g。
本体+パネル1枚+ポーチの5Wセットが1万6800円。本体+パネル2枚+ポーチの7.5Wセットが2万2800円。本体+パネル3枚+ポーチの10Wセットが2万8900円。本体+パネル5枚+ポーチの15Wセットが4万800円です。追加パネルも6999円で用意しております。
この機会にぜひ、太陽光でスマホを充電してみませんか。
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