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リアル「ダークソウル」かな?

ガチムチ甲冑×剣術! ガチで殴り合うリアルバトルを知っているか?

2016年12月22日 18時00分更新

文● 林佑樹 編集●ちゅーやん

 2016年12月11日、JABLによるアーマードバトル国際大会『STEEL!HEROES』の決勝が開催された。カンタンにいうと、甲冑を着た選手たちがソードやポールアームなどで激しく激突するスポーツだ。海外では以前から盛んだったが、国内での大会は、2014年から大きく開催されており、超会議やゲームとのコラボも多く、ご存じの人もいるだろう。また今大会は日本初の国際大会であり、各国の選手たち32人が参加。サクセスの「英雄クロニクル」がスポンサーになり、エキシビジョンマッチも開催と盛り上がりを見せた。

こんな人たちが戦うスポーツである。甲冑は30kg前後だが、実際に着用してみると可動部が多く、動きやすい

 とりあえず、動画を見てもらったほうが早い。


 まずは個人戦から。クリーンヒットでポイントが加算される。もちろん、ポイントの多い選手の勝ちだ。


 こちらは団体戦(メーレー)。ダウンしたら死亡扱いで、最後に立っている選手のチームが勝利といったルールだ。

 武器はソード&シールド、ツーハンド(両手剣)、ポールアームの3種類。日本武者姿の場合は、ツーハンドソードではなく太刀、ポールアームは槍といった名称になっている。また武器は刃が潰された状態で、これは国内法に準拠したものだ。とはいえ、試合中に鎧のパーツが吹っ飛んだり、シールドが破壊されたり、武器がへし折れたりと大変激しい(生で見て欲しいスポーツでもある)。

ソード&シールド。シールドは防御だけでなく、チャージや視界を奪う目的で活用されることも多く、テクニカル。観戦に慣れてくると攻防がとても楽しい

ツーハンド。片手持ちでの攻撃は反則になるため、両手でのパワー&スピード、そしてリーチの奪い合いが目立つ。また相手の攻撃を捌くシーンも多く、見応えがある

ポールアーム。パワーVS.パワーが目立つが、長物を利用して相手を拘束して投げることもあり、はじめて見るならコレがもっとも分かりやすい。冒頭の動画の通りだ

武器の刃は潰されている

メーレーになると、メイスやショートアックスを持つ選手が増える

メイスとバックラー。ヘルムを見て分かるが、視界は狭い。そのため、バックラーはもっぱら相手の視界を奪う目的での運用が多く、防具というよりは武器だ

メーレーになると、武器の構成がバラバラになる。写真の場合はソード&シールドとポールアームの対決。シールドで相手の動きを封じている

 さて。内容的に男性選手ばかりと思いがちだが、女性選手もいる。今回は国内からは加川聖香選手、海外からソフィー・ムーア・ストックブリッジ選手が参戦し、女性対決もあった。なおソフィー選手は彼氏と参戦しており、甲冑もペアルックだった。マッシヴなリア充だ。

手前がソフィー選手、奥が加川選手。ソフィー選手、すごくパワープレイですごかった件について

加川選手はスピードでなんとかしのいでいたが、リング際に追いやられること多くあった

加川選手。腕だけ甲冑状態ってカワイイ

ソフィー選手と彼氏

 スポーツとしてみると、甲冑を着込んでいるため、選手の顔は試合前後でしか見られないのだが、甲冑は個性炸裂であり、それで判断できる。武器やシールドもお手製であり、それも見分けつつ、選手の好みがわかったりと楽しい部分だ。

加川選手の場合、座り方で分かったりする

比較として、お笑い芸人・阿見201選手

みんな甲冑は異なる

日本甲冑はお馴染みで分かりやすい

個人的には脚部の構造違いを見ていて楽しい

上記写真と比べてみると別ものだ


 最後に行なわれたグランドメーレー。4チームが同時に戦うモノで、カオスっぷりが見物だ。

 というようにルールが分からなくても見ていて楽しいスポーツでもある。大会を見に行くと、また違った見え方になってくるのだが、オンライン上だとわかりにくいので、本記事で雰囲気を掴み、実際に観戦に行ってみてほしい。また目白の道場では体験も可能となっているので、実際に装着してみるのもいいだろう。つばさ先生も体験してくれないだろうか。

 ここまで読んだ読者諸君は、きっと甲冑の魅力に取り憑かれているはずだ。そんな方々のために、以降のページではSTEEL!HEROESで撮影した写真を公開する。

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