ファーウェイ・ジャパンから発表された新フラグシップ機「HUAWEI Mate 9」。HUAWEI P9に続いて、ライカのダブルレンズカメラのほか、最新の高速CPUも搭載。さらにDSDS対応など、非常に高性能な中身にも関わらず、税抜6万円強という価格で注目を集めている。早くも今週末に発売される、このMate 9をまずは写真とスペック中心に紹介しよう。
5.9型の大型スマホも性能的にはほぼ文句なし
ライカのダブルレンズにDSDS対応まで!
まず、ディスプレーはフルHD解像度(1080×1920ドット)の5.9型液晶を採用。絶対的には大型のスマホではあるのだが、狭額縁により横幅は78.9mmと80mmを切っているほか、2.5D加工のガラスを採用することで(保護フィルムには苦労しそうだが……)、画面の縁は丸みを帯びており、片手でも持てるサイズ感になっている。
Mate 9の自慢の1つが新開発の最新CPU「HUAWEI Kirin 960」(2.4GHz+1.8GHz、オクタコア)。動作クロックだけなら、HUAWEI P9の「HUAWEI Kirin 955」(2.5GHz+1.8GHz、オクタコア)よりも少し下がっているように見えるが、Kirin 960の高性能コアはARMの新コア「Cortex-A73」をベースにしている(Kirin 955はCortex-A72ベース)。GPUについても同様にARM開発の新コア「Mali-G71」になり、発表会でもライバルのSnapdragonなどを上回る性能を持つことがアピールされていた。
そのほかのスペックは4GBメモリー、64GBストレージ、4000mAhバッテリー、指紋認証センサー、Android 7.0など。バッテリーについては、4.5V/5A(22.5W)での充電が可能な独自技術「SuperCharge」に対応。付属のACアダプターでもこのSuperChargeが利用できる。
また、ライカブランドが付いたダブルレンズカメラは第2世代に進化している。具体的には、HUAWEI P9では12メガのRGBセンサーに同じ12メガのモノクロセンサーの2つだったのに対し、Mate 9では後者が20メガに強化されている。さらに光学式手ブレ補正機能も追加されている。F値0.95~16でデジタル絞りを行なったり、撮影後にピント位置を変更できる「ワイドアパーチャ撮影」ももちろん可能。夜間撮影でのより美しい写真や、高画素のモノクロセンサーを活用した2倍ズームなど、今回もカメラ周りには自信がありそうだ。
ネットワーク面ではグローバルでのフラグシップ機らしく、対応周波数はかなり多く、海外での利用にも適している。さらにファーウェイのSIMフリー機では初の4G+3G対応のデュアルSIMデュアルスタンバイにもついに対応した。
価格は税抜で6万800円と高価な端末とはいえ、その性能を考えるとお買い得感はかなり高い。年末年始の旅行などで使いたいというなら、早めの決断が必要かもしれない。
ファーウェイ「HUAWEI Mate 9」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.9型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約78.9×156.9×7.9mm |
重量 | 約190g |
CPU | HUAWEI Kirin 960 (2.4GHz+1.8GHz、オクタコア) |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大256GB) |
OS | Android 7.0(EMUI 5.0) |
対応ネットワーク | LTE:バンド1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19 /20/25/26/28/29/38/39/40/41 W-CDMA:バンド1/2/4/5/6/8/19 |
DSDS(4G+3G) | ○ |
CA対応 | ○(3CC) |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:12メガ+20メガ/イン:8メガ |
バッテリー容量 | 4000mAh |
指紋センサー | ○ |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | シャンパンゴールド、ムーンライトシルバー |
価格(税抜) | 6万800円 |
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