2016年冬のSIMフリースマホは特にハイエンド系が充実
2016年冬のSIMフリースマホのトレンドと、ハイエンドモデルについてチェックしていこう。
最新SoC「Snapdragon 821」搭載スマホが登場
国内のSIMフリースマホといえば、これまではアップルのiPhoneやグーグルのNexusシリーズを除けばミドルクラスからエントリークラスの端末がほとんどだった。だが、2016年に入って各端末メーカーからハイエンドモデルが複数登場している。
なかでも、人気が集中したため11月末現在受注停止中のASUS「ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)」は、ドコモやau、ソフトバンクのハイエンドモデルも採用していないクアルコム製の最新SoC「Snapdragon 821」(クアッドコア)を採用。現時点で、国内最速Androidスマホといえるモデルになっている。
ハイエンドSIMフリースマホとミドルクラスの「ZenFone 3」をAntutu Benchmark 6.2.6でテストした結果が下記のグラフだ。
Snapdragon 821を搭載したZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)のスコアは、多くのハイエンドスマホが搭載するSnapdragon 820搭載モデルよりもひと回り高い。とにかく処理性能が高いスマホが欲しいというユーザーは要注目のスマホだ。
一方で、最新のミドルクラス端末「ZenFone 3」が搭載するSnapdragon 625も、2年ほど前のハイエンドクラスのスコアを記録する。これだけ処理性能があれば、通常用途はもちろん、高画質なゲームもおおむね快適に動作する。価格と性能のバランスを重視するなら、5万円以下のミドルクラススマホも狙い目だ。
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応で
国内でも2つの電話番号を利用できるように
2016年冬モデルもうひとつのトレンドが、2つの電話番号を同時に待ち受け出来る“DSDS”(デュアルSIM・ュアルスタンバイ)機能だ。
これまでもSIMスロットを2つ搭載する端末はあったが、通常は4G/3G対応スロットと、日本ではサービスが提供されていないGSM方式向けのスロットだったので、国内では事実上1スロットしか利用できなかった。
2016年秋冬のDSDS対応スマホは、4G/3G対応スロットと3G対応スロットを搭載。日本でも両方のスロットを同時に利用できるようになった。
両方のスロットに通話対応のSIMを入れると、両方のSIMで電話の待受ができる。また、電話発信の際にどちらの電話番号でかけるのかを選べるほか、データ通信と音声通話でSIMを分けることも可能。ビジネスとプライベート用途を1台のスマホで使い分けたいユーザーに便利だ。
DSDS対応スマホはハイエンドとミドルクラスが中心。現在、国内で発売または発表されているモデルは以下とおり。
- 【DSDS対応スマホ】
- (モトローラ)Moto G4 Plus
- (モトローラ)Moto Z
- (モトローラ)Moto Z Play
- (ZTE)BLADE V7 MAX
- (ZTE)AXON 7
- (ZTE)AXON 7 mini
- (ASUS)ZenFone 3
- (ASUS)ZenFone 3 Deluxe(ZS550KL)
- (ASUS)ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)
- (フリーテル)SAMURAI KIWAMI(極)2(12月22日発売予定)
- (フリーテル)SAMURAI RAIJIN(1月27日発売予定)
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