世界が熱狂した“Pokemon GO”をマーケティング・地方創生・エンタメから語る
11月24、25、26日、お台場の日本科学未来館で「地理空間情報科学で未来をつくる」をテーマに“空間EXPO2016”が開催される。「G空間」とは、位置情報とそれとつながるデータからなる情報のことで、国土交通省や測量関連の団体、地理情報に関する学会などからなる実行委員会の主催のイベント。
これだけ聞くとお堅いイメージだが、国民の70パーセントの人たちの手にはスマートフォンがあるいま、“位置”と生活は切ってもきれない関係にある。そこで、GPSや準天頂衛星を使った測位、ドローンの活用、オープンデータ、ユーザーの地域や屋内での活動をもとにしたジオフェンシングなど、いまや最も活性化しているIT技術の1つといえる。さまざま技術展示やデモンストレーション、講演やシンポジウムが行われる同イベントは、スマートフォンアプリやサービス関連のお仕事をする人たちには注目の内容といえる。
また、G空間EXPO2016の会場内ステージでは、3日間、さまざまなトークセッションやGeoアクティビティコンテスト表彰式などの催しが開催。11月26日(土)12:30~13:30には、「今年、世界が熱狂した“Pokemon GO”をマーケティング・地方創生・エンタメから語る会議」と題して、ASCII.JPでもお馴染みのタレントの池澤あやかさん、角川アスキー総研の遠藤諭、位置情報の専門家らが、マーケティング視点からみた“Pokemon GO”を語るセッションが行われる。
当日は、角川アスキー総研が提供する国内のエンタメ関連ワードの全量ツイートをリアルタイムで解析する「リアルタイムトレンドアナリティクス」(http://guide.rt-trend.jp/)やカドカワ(株)のエンターテイメント調査「eb-i」(http://www.f-ism.net/consultation/)を使った、「Pokemon GO」関連のデータも紹介・解説される予定だ。
リアルタイムトレンドアナリティクスによると、2016年7月1日~11月23日までに、国内での「Pokemon GO」(“ポケモンGO”等を含む)に触れたTwitterでのつぶやきは900万ツイートを超えている(9,367,037ツイート)。10月1日~31日の“Pokemon GO”に関するつぶやも依然、876,636件と多く、年内に国内での1千万ツイートを超えるのは確実だ。なお、「シン・ゴジラ」、「気の名は。」と比較したが、10月単体でも「Pokemon GO」が大きく上回っている。
ちなみに、国内での“Pokemon GO”の配信がはじまった7月22日は、1日だけで1,058,741ツイートという異常なつぶやき数となっており(上図参照)、その日のトレンドワードをほぼ独占。この現象自体の分析も興味深いが、やはり気になるのは定着した“Pokemon GO”によって大幅に拡大した位置情報をもとにしたゲームやアクティビティ、それにともなうマーティングだろう。11月24~26日はG空間EXPOで、位置情報をもとにしたさまざまな取り組みや今後の展望に触れてみるのはいかがだろう。
G空間EXPO2016 開催概要
■会期:平成28年11月24日(木)、25日(金)、26日(土)10:00~17:00
■会場:日本科学未来館(東京都江東区青海2丁目3-6)
■対象:児童生徒から社会人まで幅広い層
■入場料:無料
■主催:G空間EXPO2016 運営協議会
構成員
公益社団法人日本測量協会、一般社団法人全国測量設計業協会連合会、一般社団法人日本測量機器工業会、公益財団法人日本測量調査技術協会、一般財団法人衛星測位利用推進センター、gコンテンツ流通推進協議会、一般社団法人地理情報システム学会、内閣官房、内閣府宇宙開発戦略推進事務局、国土交通省国土政策局、国土交通省国土地理院、 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
■共催:日本科学未来館、一般社団法人東京臨海副都心まちづくり協議会
==>G空間EXPO2016公式サイト
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