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Wi-Fiなら断然Aterm! 「Aterm WG2600HP2」は家族で複数接続でも超快適
複数接続でスピード測定! 「Aterm WG2600HP2」を自宅で試してみた!!
今回のテストは、筆者の自宅である鉄筋造りのマンションで行なった。木造住宅や2~3階の戸建住宅では結果が変わることもある点をあらかじめご了承いただきたい。
速度の計測には、以下のデバイスを利用している。PCについては内蔵のWi-Fi機能を使った速度と、もう1台の「Aterm WG2600HP2」をイーサネットコンバーターとして有線接続したときの速度を計測した。速度の計測には「iPerf」(Windows版およびiOS/Android版)を利用している。
速度計測に利用したデバイス
- A地点:Core i7-6700HQ搭載のノートPC
- B~D地点:iPhone 7(2×2 MIMO、ビームフォーミング対応)、
Xperia X Performance(2×2 MIMO、ビームフォーミング対応)、
Core i7搭載ノートPC(2×2 MIMO、ビームフォーミング非対応)、
11b/g/n対応Androidスマホ
1台のみ接続したときの通信速度計測結果
まずは「Aterm WG2600HP2」と1台の端末を接続したときの通信速度を計測した。それぞれの端末の結果は、以下の表のとおりだ。11acが利用する5GHz帯の電波は直進性が強く、間にある障害物によって電波がさえぎられてしまう点を覚えておくと、テスト結果に表われた「Aterm WG2600HP2」の特徴が見えてくる。
まず、遮蔽物のない部屋の中では通信速度はかなり高速だ。壁によって遮られた別の部屋では速度が落ちているものの、それぞれの端末で十分な速度は出ていることが分かる。
A-B間の通信速度計測結果 | ||
---|---|---|
端末 | 最大速度(下り) | 平均速度(下り) |
iPhone 7 | 265Mbps | 249Mbps |
Xperia X Performance | 139Mbps | 120Mbps |
PC(「Aterm WG2600HP2」をイーサネットコンバーターとして利用) | 803Mbps | 705Mbps |
PC(Wi-Fi接続) | 544Mbps | 528Mbps |
※PCについてはiPerfのPオプションで3スレッドの平行通信を行なったときの速度を使用(以下同様)
A-C間の通信速度計測結果 | ||
---|---|---|
端末 | 最大速度(下り) | 平均速度(下り) |
iPhone 7 | 152Mbps | 133Mbps |
Xperia X Performance | 72.9Mbps | 61Mbps |
PC(「Aterm WG2600HP2」をイーサネットコンバーターとして利用) | 450Mbps | 401Mbps |
PC(Wi-Fi接続) | 191Mbps | 164Mbps |
A-D間の通信速度計測結果 | ||
---|---|---|
端末 | 最大速度(下り) | 平均速度(下り) |
iPhone 7 | 117Mbps | 82.8Mbps |
Xperia X Performance | 26.2Mbps | 12.2Mbps |
PC(「Aterm WG2600HP2」をイーサネットコンバーターとして利用) | 392Mbps | 351Mbps |
PC(Wi-Fi接続) | 161Mbps | 157Mbps |
ここで注目したいのは、2台目の「Aterm WG2600HP2」をイーサネットコンバーターとして利用したときの結果。「Aterm WG2600HP2」同士の間に壁が多くなることで通信速度は低下しているものの、それでも平均351Mbpsと高速な結果が出ている。これは受信側と送信側の両方で4×4 MIMOのアンテナが使われているため。この結果なら、例えばイーサネットコンバーター側にテレビや家電レコーダーなどを接続することで、4Kのストリーミングコンテンツも快適に視聴できそうだ。
2~4台接続したときの通信速度計測結果
続いて、一度に接続する端末の数を、2台/3台/4台に増やしたときの結果について。2台の組み合わせではiPhone 7とXperia X Performanceを利用し、3台ではiPhone 7とXperia X PerformanceとPC(Wi-Fi接続)、4台ではさらに11b/g/n対応の格安スマホを追加した。それぞれの端末で同時にiPerfを実行しているため、ネットワークには非常に大きな負荷がかかっている。実際にはこの結果よりも高速な通信が可能なはずなので、あくまでも参考として捉えていただきたい。
iPhone 7での速度計測結果 | |||
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端末 | 最大速度(下り) | 最大速度(下り) | 最大速度(下り) |
計測場所 | 2台接続時(+Xperia) | 3台接続時(+Xperia+PC) | 4台接続時(+Xperia+PC+格安スマホ) |
A-B間 | 最大191Mbps/平均163Mbps | 最大114bps/平均109Mbps | 最大111Mbps/平均106Mbps |
A-C間 | 最大66.1Mbps/平均58.2Mbps | 最大35.7Mbps/平均22.2Mbps | 最大33.6Mbps/平均29.5Mbps |
A-D間 | 最大80.2Mbps/平均32Mbps | 最大26.7Mbps/平均16.1Mbps | 最大25.2Mbps/平均16.1Mbps |
Xperia X Performanceでの速度計測結果 | |||
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端末 | 最大速度(下り) | 最大速度(下り) | 最大速度(下り) |
計測場所 | 2台接続時(+iPhone 7) | 3台接続時(+iPhone 7+PC) | 4台接続時(+iPhone 7+PC+格安スマホ) |
A-B間 | 最大132Mbps/平均103Mbps | 最大89.1bps/平均81.2Mbps | 最大84.4Mbps/平均79.3Mbps |
A-C間 | 最大57.1Mbps/平均50.3Mbps | 最大50.3Mbps/平均38.7Mbps | 最大34.1Mbps/平均28.1Mbps |
A-D間 | 最大26.2Mbps/平均12Mbps | 最大19.9Mbps/平均7.22Mbps | 最大10.5Mbps/平均7.76Mbps |
同時接続台数が1台から2台へ、または2台から3台ヘ増えることで通信速度がやや大きく低下しているが、3台から4台に増えても速度がそれほど大きく低下することはなかった。また速度が低下しているとは言っても、ネットを十分快適に使える速度は出ている。
また実は「Aterm WG2600HP2」は最大3台の端末と速度を落とさずに同時通信できる「MU-MIMO」と呼ばれる機能に対応している。だが今回のテストでは端末側がMU-MIMOに対応していないため、通信速度の低下が見られた。今後MU-MIMO対応機器が登場すれば、速度を落とすことなく快適な同時通信が可能となるだろう。
今回は無線ネットワークに非常に高い負荷をかけた状態でテストを行なっているため、実際の通信速度はさらに速い可能性が高い。その点を考慮すると、おそらく5台以上のデバイスを同時に接続したとしても、ネットを十分快適に使えるはずだ。
さらにいえば、今回はWi-Fiホームルーターとデバイス間の距離を長くするために、あえてマンションの端から端までという厳しい条件でテストを行なっている。前述の間取りでいえばC地点に「Aterm WG2600HP2」を設置することで、どの部屋からも高速で安定した通信を実現できるだろう。
以上の結果から、「Aterm WG2600HP2」は複数のデバイスで同時に接続しても、ネットを快適に利用できることをおわかりいただけたはず。所有している端末が多い、あるいは家族が多い方ほど、「Aterm WG2600HP2」を選ぶべきなのだ。
ビームフォーミング対応端末なら通信速度がアップ!
ここでさらに別の2件の計測結果をご覧いただこう。ひとつ目は、前述の間取りのC地点での計測結果だ。PC1台だけで接続しているときは通信速度は高速だが、3台接続している状態だと速度が大きく低下することとなった。平均値としては18.8Mbpsという結果が出ているが、実際には何度か10Mbpsを下回っている。一方のiPhone 7やXperia X Performanceでは速度が安定しており、平均値を大きく割ることはなかった。
A-C間の通信速度計測結果 | ||
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デバイス | 1台接続時 | 3台接続時 |
PC(Wi-Fi接続、1スレッド) | 平均128Mbps | 平均18.8Mbps |
iPhone 7 | 平均133Mbps | 平均22.2Mbps |
Xperia X Performance | 平均61Mbps | 平均38.7Mbps |
PCとiPhone 7/Xperia X Performanceのアンテナ構成は同じだが、スマホがビームフォーミング対応であるのに対して、PC側は非対応である点が異なる。ビームフォーミングとは、対応ルーター(ここでは「Aterm WG2600HP2」)が対応端末に向けて電波を集中して送信する技術のこと。実際のテストでも、確かにビームフォーミング対応機器のほうが通信が高速で安定している。ビームフォーミング対応端末を使っているなら、Wi-Fiホームルーター側もビームフォーミング対応モデルを選びたい。
もうひとつは、D地点での4台接続時の結果だ。5GHz帯と2.4GHz帯のテスト結果を比べると、2.4GHz帯のほうが速い結果が出ている。ただしこれは、たまたまテストした環境で2.4GHz帯の電波状況が良かったためだ。
A-D間の通信速度計測結果(4台接続時) | ||
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デバイス | 5GHz帯 | 2.4GHz帯 |
PC(Wi-Fi接続、1スレッド) | 平均11Mbps | 平均35.5Mbps |
iPhone 7 | 平均16.1Mbps | 平均22.8Mbps |
Xperia X Performance | 平均7.76Mbps | 平均28Mbps |
※2.4GHz帯利用時は、2.4GHz接続2台+5GHz接続の構成
一般的に2.4GHz帯の電波はさまざまな機器で利用されていることから混線が生じやすく、通信速度が伸びにくいと言われている。だが壁や障害物などで5GHz帯の通信速度がいまひとつの場合は、2.4GHz帯を試してみるといいだろう。周りに電波を使用する機器が少なければ、通信速度が向上する可能性がある。状況に応じて電波をフレキシブルに変えられるのも、デュアルバンド対応で無線専用CPUを搭載した「Aterm WG2600HP2」ならではの強みなのだ。
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