「New XPSタワー」シリーズは、奥行き356mmのコンパクトなサイズと、角を丸めた柔らかですっきりとしたデザインの影響で、省スペース性能を優先しているマシンにも見える。しかし実際は、クリエイティブな業務は3Dゲームのプレイにも対応できる、確かな実力を備えている。そんな「New XPSタワー」の最上位構成の利用感を紹介しよう。
コンパクトですっきりとしたデザインのケースを採用
デルのデスクトップPCには、家庭や一般的なオフィスでの利用に向けた「Inspiron」シリーズと、ハイパフォーマンスなゲーミングモデル「ALIENWARE」などがある。その間に位置するのが「XPS」だ。ゲーミングマシンではないデスクトップPCとしては最上位であり、幅広い構成のモデルを用意しながらもすべてにグラフィックスカードを搭載している。つまり、クリエイティブな業務や各種ゲームのプレイにも適応できるマシンとして作られているのだ。その新モデルが「New XPSタワー」となる。
そうしたハイエンドのタワー型デスクトップPCというと無骨な外見のものも多いが、「New XPSタワー」はなかなか見栄えもよい。フロントパネルは光沢のある素材を採用しており、フロントインターフェースとスリムタイプの光学式ドライブを最上部に設置している他は、切り込みや段差のないつるりとした一枚板のようなデザインだ。
「New XPSタワー」を側面から見ると、フロントパネルのすぐ後ろがメッシュ加工されており、通気口になっていることがわかる。また、本体の後ろ半分近くが天面も含めてメッシュになっていて、かなり通気はよさそうだ。天面とつながる角が丸くとられていることもあり、実用のために開口部を増やしたというよりは、デザイン優先で作られたかのような印象になっているのもおもしろい。
そして、側面から見た時に非常に強く感じられるのが、本体の奥行きの短さだろう。「New XPSタワー」本体サイズは幅180×高さ386.5×奥行き356mm。前モデルの奥行きが444mmであったことを考えると、大幅にコンパクトになっていることがわかる。フロントがななめ上を向いているデザインからストンと落ちるデザインに変更されたこともあり、コンパクトさは際だって感じられた。「New XPSタワー」は、コンパクトなハイエンドマシンが欲しい人に、魅力的なボディといえるだろう。
「New XPSタワー」シリーズ(抜粋)の主なスペック | ||||
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製品名 | New XPSタワー スタンダードグラフィック | New XPSタワー メインストリームグラフィック | New XPSタワー プラチナグラフィック | New XPSタワー プラチナグラフィック・OC |
直販価格(税別) | 10万9980円 | 12万4980円 | 14万9980円 | 18万2980円 |
CPU | 第6世代Intel Core i7-6700(3.4GHz) | Intel Core i7-6700K(4GHz) | ||
メインメモリー | 8GB(最大64GB) DDR4 2133MHz | 16GB(最大64GB) DDR4 2133MHz | 24GB(最大64GB) DDR4 2133MHz | |
グラフィックス機能 | NVIDIA GeForce GTX 730(2GB) | NVIDIA GeForce GTX 750 Ti(2GB) | NVIDIA GeForce GTX 960(2GB) | NVIDIA GeForce GTX 960(2GB) |
ストレージ | 1TB HDD | 2TB HDD | 256GB M.2 SSD、2TB HDD | |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | Blu-ray Discドライブ | ||
LAN機能 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、有線LAN(1000BASE-T) | |||
インターフェース | USB 3.0端子×7、USB 3.1 Type-C端子、USB 3.1端子、USB 2.0端子×2、HDMI端子、DisplayPort端子、デュアルリンクDVI-D、Bluetooth 4.0など | |||
カードスロット | SD/SDHC/SDXC対応 | |||
拡張スロット | PCIe拡張スロット(x1、x1、x4、x16)×4 | |||
ドライブベイ | HDDベイ×3、ODDベイ | |||
サウンド機能 | マイク入力、ヘッドホン、オーディオポート | |||
本体サイズ | 幅386.5×奥行き356×高さ386.5mm | |||
重量 | 10kg | |||
OS | Windows 10 Home(64bit) |
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