豊富な通気口と内部のドア型機構で冷却・拡張性も十分
これだけの性能が、これほど小さなボディに詰め込まれているとなると、心配になるのは冷却性能だ。また内部が極端に詰め込まれた特殊構造になっていて、後からのパーツ変更やメンテナンスがしにくいのではないかという不安も出てくるだろう。しかしその両方とも、まったく心配はいらない。
まず冷却についてだが、外から見た時点でメッシュ部が多く、空気が十分に取り込めそうなことがわかる。さらに内部を見ると、本体中央付近に電源ユニットがあり、電源の熱は側面のメッシュ部から取り込んだ空気を直接背面に出す形になっていることがわかる。
CPUはどこにあるのかといえば、この電源ユニットの内側だ。電源ユニット横のガイドに従ってロックを外すと、ユニット部分がドアのように開く。その内側にCPUがあるのだが、大型のヒートシンクが設置されている上に、上部のメッシュ部をほぼ全面使うような形で大型のファンが設置されており、ここから取り込んだ空気がよくあたるように作られている。その空気は、そのまま下部のグラフィックボードにもあたる仕組みだ。内部から見ると、内側の金属パネルはほぼメッシュ化されているような状態でもあり、冷却への配慮は十分といったところだ。
そしてこのドア型の機構によってCPUやメモリー、グラフィックボードといったパーツのあたりに手が入れやすくなっている。ボディを小型化した分、一般的な光学式ドライブを据えられる5インチベイはないが、3.5インチベイは底部に2つとフロントにひとつの、変形した配置で3つ用意されている。拡張性も十分といえるだろう。
「New XPSタワー」本体カバーの取り外しは背面のレバーを2つ動かすだけでよく、電源ユニットもロックを外すだけで動かせる。HDDの付け外しについてはドライバーが必要だが、それ以外はツールレスで作業できるのも購入後に自分で拡張やメンテナンスを行ないたいユーザーには魅力的なポイントだ。
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