パフォーマンス計測前に思わぬ落とし穴が……
続いては、LGA 1151マザーボードのM.2スロットに「ASX8000NP-512GM-C」を搭載して、パフォーマンスをチェックしていこう。
OSは別に用意したSSDから起動し、各種ベンチマークは「ASX8000NP-512GM-C」になにもデータが書き込まれていないクリーンな状態で実行している。検証機材の詳細は以下の表の通り。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i7-6700K」 (4GHz/TB時4.2GHz、4コア/8スレッド) |
マザーボード | ASUS「Z170M-PLUS」 (Intel Z170 Express) |
メモリー | G.Skill「F4-3000C15Q-32GRK」 (PC4-24000、8GB×2) |
グラフィックス | CPU内蔵GPU(Intel HD Graphics 530) |
システムSSD | SanDisk「Extreme Pro 240GB」 (SATA3 240GB) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」 (750W/80PLUS GOLD) |
OS | Windows 10 PRO(64ビット) |
各種ベンチマークを実行する前に、いきなり問題が発生してしまった。OS起動用として使っていないにも関わらず、「CrystalDiskInfo 7.0.4」を起動すると、温度が61度のレッドゾーン表示に……。
念のため「HWiNFO64」で温度を確認すると最小でも57度と、かなり不安になる温度を記録していた。試しに「CrystalDiskMark 5.1.2」の最小データサイズとなる50MiBを実行してみると、シーケンシャルライトのテストスタート時には70度にまで達してしまった。
CPUソケット直下にM.2スロットがあるASUS「Z170M-PLUS」とトップフロー型CPUクーラーの組み合わせで、アイドル時60度オーバーになってしまうのは想定外。
そのため今回のテストでは、マザーボードのファンコントローラー機能で、CPUクーラーの回転数の最低値を2300rpm程度に設定。アイドル時に49度前後になるようにしてテストを行なうことにした。
ASUS製マザーボードでしか試していないので相性の可能性も捨てきれないが、PCI Express×4変換カードに搭載した際も、アイドル状態で57度になっていた。また、OS起動直後が50度台だったこともあったが、「ASX8000NP-512GM-C」にリード、ライトアクセスがまったくない状態でも徐々に温度は上昇し、結局57度前後になってしまった。コントローラーがなにかしら作業を行なっているのだろうか。
なお、パフォーマンスが低下するサーマルスロットリングのしきい値は65度前後と低めになっているようだ。
相性問題の可能性や発売前の製品のため、断言はできないが、安定したパフォーマンスを発揮させるには、PCケースフロントファンからのエアフローがある位置にM.2スロットを備えるマザーボードで運用するか、コントローラーなどにヒートシンクを取り付ける冷却対策は必須だろう。
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