46書体もの日本語フォントが使えるPlatinum Editionも用意
キングソフトのMS Office互換格安オフィスが「WPS Office」にリニューアル
キングソフトは、MS Office互換の総合オフィスソフト「KINGSOFT Office」をリニューアル。グローバルで展開している「WPS Office」に名称変更します。
10周年を迎えた格安オフィスソフト
KINGSOFT Officeは、2006年11月より日本市場で展開。今年で10周年を迎えました。3000〜6000円程度の価格帯で、マイクロソフト製Officeの各種ファイル(.docx、.xlsx、.pptx)や機能と互換性をもちつつ、独自の機能も加わった製品となっています。
また、2011年にはAndroid版、2014年にはiOS版をリリース。モバイルアプリとしてもユーザーを増やしています。
日本でのアクティベーション済みライセンス数は約600万。価格に敏感な個人ユーザーや、ライセンス数が多くなりがちな企業で導入されていると言います。
すでに、今年の新製品として「KINGSOFT Office 2016」が発表され販売していましたが、本日より「WPS Office」に生まれ変わりました。
旧OfficeのUIやMac対応フォントなどを搭載
WPS Officeでは、ワープロ、表計算、プレゼンテーションの3つのソフトから構成。それぞれ、マイクロソフトの旧Officeを意識した4つのUIを用意しており、使い慣れた見た目で最新機能を利用できます。
また、エディションにもよりますが日本語フォントも多数搭載。5000台限定の「WPS Office Platinum Edition」(9880円、税込)については、モトヤ、モリサワ、SCREEN GP製の35書体、リコー社製のOfficeバンドルフォント11書体が使えます(他ソフトでの利用は不可)。
エディションは一般向け6種類(内2種類はAndroid、iOS向け)と法人向け2種類の計8種類。それぞれ収録フォントやVBAマクロ対応、価格などが異なります。なお、一般向けデスクトップ(Windows 7、8.1、10)アプリ利用時の月額プラン用意は、直販では現状予定されていないようです。
なお、各エディション共に直販サイトにてすでにダウンロード購入可能。パッケージ版については、11月25日発売予定となっています。また、既存のKINGSOFT Offceユーザーを対象に、WPS Officeへのアップデートも年内に配信予定です。
中国ではすでに「WPS+」というクラウドサービスとあわせた展開を行なっている本製品。「日本でも近い将来に展開」(同社CTO 章慶元氏)とのことで、今後のアップデートにも注目です。
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