ソニーは11月14日、4Kライブ制作ワークフローのフルIP化に向け、映像制作機器3製品を発表した。2017年3月末より順次発売する。
同社では4Kなどの映像コンテンツのライブ制作のワークフローをIP化によって効率的に構築できる「IP Liveプロダクションシステム」の普及を推進している。新たに発売される機器は、AV伝送インターフェース「ネットワーク・メディア・インターフェース(NMI)」に対応した製品群。
IPオーディオ マルチプレクサ/デマルチプレクサボード「NXLK-IP45F」は、NMIの映像信号とIPオーディオ信号「Dante」との合成・分離を行なうボード。マルチチャンネルオーディオのIP伝送方式における主要規格の「Dante」に対応しており、映像に加えてオーディオを含むシステムのIP化を実現する。
IPマルチビューアーソフトウェア「PWA-MV1N」は、画面を最大32面に分割してネットワークケーブル1本で接続した複数機器の映像を確認。さらにSDI-IPコンバーターユニット「NXL-IP4F」を用いることで従来の放送業務用モニターに外付けしてNMIの信号で映像を表示できる。
これらの機器を用いて4Kコンテンツの映像制作需要に対応するとしており、ソニーでは国際放送機器展Inter BEE 2016(11月16日~18日、幕張メッセにて開催)で朋栄、日本電気、東芝などの各種機器と接続デモを実施。IP Liveプロダクションシステムを普及を図る。実売予想価格は、NXLK-IP45Fが98万円前後、PWA-MV1Nが690万円前後、NXL-IP4Fが28万円前後(いずれも税別)。
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