豊富なサンプルで見る、E-M1 MarkIIの実力
解像度をチェック
撮像素子は有効1628万画素(初代)から有効2037万画素(MarkII)と解像度がアップ 。さらに連続して8枚撮影した画像を合成し5000万画素相当の高解像度画像を生成する「ハイレゾショット」も搭載。
拡大してみると画素数がアップした分、 「初代」と比べると順当に解像度も向上している。「ハイレゾショット」は8枚画像を合成するので、三脚が必須で動いている被写体も不向きだが、ストロボを同調させることができるので、スタジオでの製品撮影などでは活躍することもありそうだ。
高感度画質をチェック
ISO 感度は最低感度がISO 64相当に拡張し 「初代」がISO 100相当より2/3EVほど低くなっている。わすかではあるが明るい屋外で絞りを開いて撮影したい場合には有利。 最高感度は 「初代」同様ISO 25600まで設定できる。
ISO 800程度までほぼ画質劣化は無い。ISO 1600程度から少しずつノイズや解像感低下が発生してくるが、ISO 6400程度までは実用範囲といえる。 「初代」と比べるとISO 1600程度まではほとんど同等だが、ISO 3200を超えたあたりからは 「MarkII」のほうがノイズが少なく滑らかだ。
【参考】高感度撮影時の画質
ISO LOW(ISO 64相当)・ISO 200・ISO 400・ISO 800・ISO 1600・ISO 3200・ISO 6400・ISO 12800・ISO 25600。ISO 感度を1EV刻みで変えて画質を比較。 「M.ZUIKO 40‐150mm F2.8」・絞りF5.6・高感度ノイズ低減を標準に設定・JPEG最高画質。
E-M1 MarkIIの作例
E-M1の作例
連写機能をチェック
「初代」から大きく進化したのが連写性能。電子シャッターを使用することで、最大解像度のままAE/AF追従で最大秒18コマの高速連写が可能。さらにAE/AF固定なら最大秒60コマ、シャッターを押した直前をさかのぼって記録することができる「プロキャプチャーモード」も新搭載された。
価格は上がったが、確実に感じる進化
こうして 「MarkII」と 「初代」を撮り比べてみて感じたのは、、まずボディーの信頼度が増したということ。ダブルスロットなどの機能的な面もあるが、なにより本体の剛性感やグリップのホールド感など、手にしたときに伝わる安心感はフラッグシップに相応しい造りだ。また 「初代」ではやや甲高かったシャッター音が、静寂で上品な音になったのも撮っていて心地よかった。画質も解像感や高感度、連写機能など順当にスペックアップし、3年分の進化が感じられた。
ただ少々気になるのがお値段。 「初代」は発売当初確か14~5万円くらいだったはず。それに比べると23万5440円とずいぶん高い……さらに予備バッテリー(2個は欲しい)、パワーバッテリーグリップ、ケーブルレリーズを合わせると約29万円弱だ。
でも考えてみれば 「初代」は3年間大活躍してくれたし、 「MarkII」を購入したとしてもサブカメラとして、まだまだ頑張ってもらう予定。ならば 「MarkII」もきっと長い期間使えるカメラなるだろう。だったらこの金額でも元は取れるのかな~などど思いを巡らし12月下旬を待つことにしよう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります