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オリンパスの最新フラッグシップ機「OM-D EM-1 MarkII」

E-M1使いのプロカメラマンがMarkIIの性能を本気チェック!!

2016年11月15日 13時00分更新

SDカードはダブルスロットに、液晶ディスプレーの稼働方式も変更

 待望だったのがメディアのダブルスロット化。順次記録やJPEG/RAWなども設定できるが、やはり一番は安心のバックアップ記録。仕事の撮影では万が一メディアのトラブルで失敗しても許してはもらえない。撮影と同時に2枚のメディアのバックアップされるのは心強い。ちなみに片側のスロットはSDのUHS-IIに対応だが、バックアップ記録では遅いほうのメディアの記録速度に合わせるので、あまり恩恵はないかも……。

SDカードが上下に2枚挿入できるダブルスロットを採用

 縦位置での撮影ではチルト式よりフリーアングル式のほうが有利なのはわかるが、横位置ではレンズの光軸と液晶画面が大きくズレずれてしまうのがちょっと苦手。これも使っていくうちに慣れるのかな~。気の早い話だができれば次期モデル(E-M1 MarkIII?)ではソニー 「α99」やペンタックス 「K-1」のようにレンズの光軸上で縦横可動するタイプにして欲しい。などど無茶なことを願ったりする。

背面液晶は上下チルト式からフリーアングル式に変更

ストロボが付属する点も地味に便利?

バウンスが可能な専用ストロボが付属

 付属の専用ストロボ 「FL-LM3」は発光部が稼働するので、光量はGN9.1と小さいもののバウンス撮影ができる。また 「初代」の付属ストロボ 「FL-LM2」を装着するときはホットシュー下部の端子が剥き出しになるので、非装着時は防滴防塵のためカバーが必要(これがメンドくさい)だったが、 「FL-LM3」はホットシューに装着するだけよいので気が楽。

バッテリーは大容量化、詳細情報も表示される;

 バッテリーも大型になり撮影可能枚数も約350枚から約440枚にアップ。また残量の%表示や劣化度などの情報も確認できる。とはいえ当然互換性はないので、仕事で大量の撮影をするには予備のバッテリーの追加購入は必須。実売価格は8640円前後だ。

レリーズは端子がピンジャックタイプの新型に

 仕事の撮影で使用頻度が高いのがケーブルレリーズ。 「初代」では端子の前後がわかりにくて装着しにくく、さらに装着しても緩くて抜けやすいという少々困りものだったが、 「MarkII」ではピンジャックタイプに変更され不満は解消。またレリーズ端子もグリップ横に移動、おかげで背面液晶を可動させたときケーブルが干渉することもない。とはいえこちらも新規購入の必要があり、実売価格6480円前後。

パワーバッテリーグリップ装着時、左が 「MarkII」、右が 「初代」

「MarkII」のパワーバッテリーグリップには十字キーが装備

 バッテリーの大型化によりパワーバッテリーグリップも大柄に。かなり重量感があるが、そのかわり背面に十字キーを搭載。縦位置で構えたとき測距点の移動など十字キーを使う操作がやりやすくなった。もちろんこちらも必要なら新規購入、実売価格2万8080円前後。

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