今年になって大型ディスプレーを搭載したスマートフォンが再び増えています。ASUSの「ZenFone 3 Ultra」は6.8型、また話題のシャオミ「Mi MIX」は6.4型と、6型を超える大画面モデルも次々に登場しています。5型クラスの小型スマートフォンを好む人もいる一方で、大画面スマートフォンも根強い人気があるのです。
6型越えの大画面スマートフォンと言えば、2013年に発売されたソニーモバイルの「Xperia Z Ultra」を思い浮かべる人も多いでしょう。しかも、発売からすでに3年立っていますが、いまでも利用者がいるほど完成度の高い製品です。
このXperia Z Ultraを超えるスマートフォンは未だに登場していない、と言っても過言ではありません。しかし、2016年になって各社から登場している大画面モデルは、もしかしたらXperia Z Ultra以上の魅力を持っているかもしれません。
なかでもシャオミのMi MIXはベゼルレスの大画面モデルと言うことで最も注目を浴びているモデル。ディスプレーの専有面積は驚異の91.3%と広く、まるでガラスの板のような外観です。
Snapdragon 821を搭載するなど、スペックも高く、価格も3499元(約5万3800円)とそれなりにしますが、大画面のハイスペックモデルを求めている人には最適の1台と言えます。
ということで、目新しいスマートフォンを探したければ、世界最大の市場である中国で何かが見つかるはずです。今回は中国メーカーの最新モデルの中から、6型以上のディスプレーを搭載した2つのモデルを比較してみました。
まずは日本のSIMフリー市場でもメジャーな存在となったファーウェイ。同社は中国では多数の製品を販売しています。とくにオンライン市場向けの「Honor」シリーズはハイエンドモデルの充実っぷりも素晴らしく、そのどれもが日本で販売されても通用しそうなものばかり。
ちなみに、最近ではHonorブランドのスマートウォッチタイプの活動量計も発売されました。
そのHonorシリーズで最大画面サイズを誇る製品が「Honor Note 8」。6.6型WQHD解像度ディスプレーと、Xperia Z Ultraの代替に十分なりそうなスペック。Kirin 955(2.5GHz、オクタコア)、メモリー4GBに、ストレージは64GBまたは128GB。
カメラはリアが1300万、フロントが500万画素で指紋認証センサーももちろん搭載。そしてバッテリーは余裕の4500mAh。価格は64GBモデルが2499元(約3万8400円)、128GBモデルでも2799元(約4万3000円)。
最近のファーウェイのスマートフォンはカメラ機能を強化していますが、高解像度ディスプレーを搭載するHonor Note 8は中国他社の大画面モデルの中でもひときわ目立つ存在。
本体サイズは178.8×90.9×7.2 ミリ、重量は219グラムと、片手でも持てそうな大きさです。スマートフォンサイズでタブレットの体験ができる、Honor Note 8はそんな製品なのです。
大画面スマートフォンは、部材であるディスプレーの価格が高いために、販売価格もやや高めの設定になっています。ところが、6型WQHD解像度ディスプレーを搭載しながら2万円を切るモデルを出しているメーカーがあります。
それが中国のPCメーカーのHasee。同社はスマートフォンメーカーとしてはまだ2番手以降に位置するとあって、大画面モデルは思い切った価格設定で勝負をかけています。
Haseeの「P9」のスペックはHelio X10(2GHz、オクタコア)、メモリーは3GB、ストレージは64GB。価格を抑えるためか、このあたりは若干物足りない印象。
しかし、カメラは背面が2100万画素、正面が800万画素と十分な画素数ですし、バッテリーも3850mAhのものを搭載します。本体デザインにやや特徴がないものの、価格が1299元(約2万円)であることを考えると、メインマシンとして使っても悪くはないかも。
中国では6型以下のディスプレー搭載モデルを探してみても、5.7型ディスプレーモデルなら数十機種が販売されています。大画面スマートフォンはメジャーな製品として各社から次々と新製品が登場しているので、どれを選んでいいか悩んでしまうほど。
しかも、ハイスペックな高価格モデルだけではなく、1万円台の低価格モデルまでラインナップも充実しています。もしかするといずれは「大画面モデル専門」なんてメーカーも出てくるかもしれません。
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